橋下徹氏 コロナ対策に持論「ゼロリスクを目指すのは違う」 英国例に「国民がどっちを選ぶか」

[ 2022年2月12日 12:41 ]

橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が12日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」(土曜前11・55)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大に対する政府の政策について語った。

 橋下氏は「もうどこかでインフルエンザと同じような扱いにしないと。これは政治決断ですよ」と第一声。「医療の現場とか感染症の専門家からすれば、感染症はゼロにしていくっていうのはそうなんですけど、社会全体で見た時にゼロリスクを目指すのは違うと思うんですよね」と問題提起した。

 その上で、マスク着用義務を撤廃した英国の例を挙げて、「これは大変です」とコメント。「死者をどこまで受け入れるのかとか…。イギリスは1日に200人とか300人が亡くなっているのに、もうマスクを外して普通にやろうと。それを見て、“ほらイギリスみたいに…”っていう人もいるんですけど、向こうは1日200人とか300人規模の死者数を受け入れているんです」と説明。「(日本も)それだけの死者数を受け入れられるかどうか」とポイントを挙げて、「全ては国民性(の問題)。どっちが正しいということではなくて、国民がどっちを選ぶかです」と断言した。

 ここで月亭八光が「もし総理ならどう発言するんですか?」と質問。橋下氏は「コロナに対しては厳しくやった方が支持率は上がるんですよ」と前置きした上で、「自分がその立場じゃないから仮定では言いにくいけど、批判を受けてでも、ある程度はリスクは受け入れましょうよ、と」と持論を口に。「イギリスほどの死者数は受け入れられないにしても、インフルエンザぐらいの死者数の年間1万人、報道しないからみんな知らないだけなんですよ。でも、インフルエンザでも年間1万人が亡くなってたんですよ。感染者数もだいたい年間1000万人ですよ。今、コロナの死者数って1万8000、9000ぐらいでしょ、2年間で」と説明。「世の中にはいろんなリスクがあるんで、そのリスクをどこまで受け入れるんですか、ということを政治家が言うべきだと思います」と力強く語った。

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2022年2月12日のニュース