王将戦名物「勝者の記念写真」第1号・中村修九段の見解 得意の矢倉で“早指し”渡辺王将のコスプレ見たい

[ 2022年2月12日 05:30 ]

第71期ALSOK杯王将戦第4局第1日 ( 2022年2月11日    東京都立川市・SORANO HOTEL )

<王将戦第4局第1日>自身が1986年に行った「勝者の記念撮影」を回想する立会人の中村修九段(撮影・西尾 大助、会津 智海)
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 王将戦名物「勝者の記念写真」第1号で、第4局の立会人を務める中村修九段(59)が、今期の藤井の記念写真について「もっと攻めないと駄目でしょう!」とスポニチ本紙に進言した。

 中村は1986年の第35期で中原誠王将(当時)から4勝2敗でタイトル奪取。温泉で熱燗(あつかん)をたしなみ、ダイナミックに雪かきする姿を披露した。対する藤井は、ゆるキャラと一緒に車掌や松尾芭蕉に扮するなど比較的かわいらしい撮影が多い。「藤井ファンの皆さんに忖度(そんたく)しすぎです」と笑った。

 記念写真では、王将3連覇中の渡辺も、これまで数々の“無理難題”に応えてきた実績がある。中村は「渡辺さんはタイトル戦でカド番から逆転した経験もある。今期も渡辺さんの写真が見たい」と話した。

 今局で渡辺は自身が得意とする矢倉を選択。中村は「凄い速さで指してる。得意だからこそ読みの深い研究をしてきた上で、1日目は持ち時間などをリードしたいのでしょう」と分析した。第1局では互角の形勢で最終盤までもつれたが、秒読みで渡辺に読み抜けが発生し黒星発進。苦い経験を生かし、今局は約1時間の差をつけて初日を終えた。

 史上最年少の23歳で王将を獲得した中村。その記録が藤井によって36年ぶりに破られるかもしれないが、激戦を前に「コメントはまだ考えていません」。冷静に対局を見守った。

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