藤井聡太竜王 最年少5冠にも謙虚「まだまだ見合った実力がない」 8冠達成へ「実力を高めて近づければ」

[ 2022年2月12日 20:51 ]

<第71期ALSOK杯王将戦第4局>史上最年少で5冠に輝いた藤井新王将が色紙を手にする(撮影・大塚 徹)
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 将棋の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第4局は11・12の両日、東京都立川市の「SORANO HOTEL」で指され、挑戦者の藤井聡太竜王(19=王位、叡王、棋聖の4冠)が渡辺明王将(37=名人、棋王の3冠)に114手で勝利し、シリーズ4連勝で最年少王将&5冠が誕生した。

 会見での一問一答は以下の通り。

 ――1年前に2冠だったが一気に5冠。大棋士とも肩を並べたが、達成について。
 「過去に5冠を達成された方は時代を築いた棋士の方ばかりで光栄。自分はまだまだ見合った実力がないので、実力をつけていく必要があります」

 ――新年度からの防衛戦とタイトルについて。
 「来月も順位戦。しっかり悔いのないように戦いたい。防衛戦も始まるのでそれに向けてしっかり実力を高めていければと思います」

 ――タイトルをどんどん取る意義は?
 「これまでのタイトル戦の対局を経験させてもらう中でいろいろ成長出来た部分が多かった。そういった対局を通じて成長につなげることが大事かなと思います」

 ――今タイトルでの成長と課題は?
 「今回の王将戦は渡辺さんと2日制の対局では初めて。改めて対局してみて、中盤のバランスの取り方でうまくいかないことが多かったので、その辺りはうまくいかなかったと思います」

 ――8冠について。
 「そもそも翌年度から防衛戦が始まりますし、そういった中でも実力を高めていくことで少しでも近づければいいのかなと思います」

 ――タイトル戦と普段の対局で戦いやすさに違いは?
 「自分としてはタイトル戦と普段の対局に気持ちの違いはないけど、タイトル戦ですと色々なところでやらせてもらえる。そういったところも自分のモチベーションになっていると思います」

 ――持ち時間が長い2日制の戦いが得意?
 「中盤で時間を使うことが多いので、それだと長い時間の方が戦いやすいのかなと思います」

 ――藤井対策は臨むところ?
 「自分としては何かやり方を変えるとかはないので、やってきたことをまた積み上げて行くだけだと思います」

 ――4連勝の要因は。
 「今回の7番勝負を振り返ると中盤苦しい対局が多かった。苦しい局面でも粘り強く指して終盤に持ち込めたのがよかったかな」

 ――立川の印象は。
 「立川は今回初めて訪れた。対局室の窓の目の前に公園があって遠くに富士山。自然が豊かなところかな、と思います」

 ――瀬戸のファンに一言。
 「地元の瀬戸市のファンの方には応援していただいて励みになっています。1ついい報告ができて嬉しく思いますし、地元の方に喜んでもらえるように頑張ります」

 ――早指しが嫌い?
 「当時嫌いだったわけではないけど、昔から長考派。当時からじっくり考えるのは好きだったかな」

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