世代交代が加速!戦国ジャニーズJr. 初陣競う筆頭4組

[ 2021年12月24日 05:30 ]

激動2021 芸能(2)

ジャニーズ事務所
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 国民的アイドル嵐の活動休止から始まったジャニーズ事務所の2021年。最年長グループのTOKIOは長瀬智也(43)が退所し、残る城島茂(51)、国分太一(47)、松岡昌宏(44)は「株式会社TOKIO」を設立した。4月末には“長男”の近藤真彦(57)が退所し、8月には、ジャニー喜多川前社長とともに創業から事務所をけん引したメリー藤島さんが死去した。

 11月にはV6が解散。これにより2人組のKinKi Kidsを除くと、音楽活動をしている最古参グループは04年デビューのNEWSとなった。近年進んでいた、事務所内の世代交代がさらに加速した一年だった。

 その中でデビューしたのが、なにわ男子。デビュー前からCMやレギュラー番組を抱えるなどジャニーズJr.のエース格だった。音楽関係者は「SixTONES、Snow Manの次は、なにわ男子で間違いないと言われていた。まさに満を持してのデビューだった」と語る。デビューした11月には40本以上の番組に出演。雑誌でも15誌以上の表紙を飾るなど、期待に応える活躍を見せている。

 一方で1強とも言える存在だったなにわ男子が飛び出したJr.は、次のデビューの座を巡る“戦国時代”となりそうだ。筆頭候補は「Travis Japan」、「HiHi Jets」、「美 少年」、「Aぇ!group」の4組だ。

 「Travis…」はマイケル・ジャクソンの振付師により結成され、ダンスに定評がある7人組。今年は12都市を回るアリーナツアーを成功させた。「HiHi…」「美 少年」はジャニーさんが生前特に目をかけていたグループ。レギュラー番組「裸の少年」(テレビ朝日)で共演するなどして成長を競い合っている。「Aぇ!group」は関西ジャニーズJr.の6人組。バンドのみならずトークやコントも得意とし、東京にも活躍の場を広げてきている。音楽関係者は「人気も実力もある4組。どれが次にデビューしてもおかしくない」とみている。

 事務所は今年1月にJr.の22歳活動終了制度を23年3月末から導入すると発表。事務所をよく知る芸能関係者は「定年制度によりJr.も転換期を迎える。これまで数年に1度だったデビューのペースも含めて、いろんなことが変わってくるかもしれない」と指摘し「滝沢さん(秀明副社長)がどうかじ取りするのか」と期待を寄せる。

 事務所からデビューしたグループの平均年齢は今年の元日時点で32・4歳。ここに、なにわ男子が加わったが、さらに期待の4組が来年中に全て続けば“大台”を切る29・9歳までダウン。世代交代が加速することになる。群雄割拠の様相を呈するJr.から、次に夢への切符をつかむのはどのグループか注目だ。

 ≪熊本豪雨被災地 250万円寄付≫ジャニーズ事務所はこの日、2020年7月の豪雨で被害を受けた熊本県人吉市に、球磨川下り再開のための支援として250万円を寄付したと発表。同社などが取り組む社会貢献・支援活動「Smile Up! Project」の一環。寄付金は、新しく配備される船舶の関連備品などに充てられるという。球磨川下りは観光客に人気だが、豪雨で施設が浸水し、船が流される被害に遭った。22年春の再開を目指している。

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2021年12月24日のニュース