萩谷麻衣子弁護士 アベノマスク廃棄に「中国の輸入に頼っていたことに起因…国内の産業構造見直しを」

[ 2021年12月22日 11:11 ]

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 弁護士の萩谷麻衣子さんが22日、コメンテーターを務めるテレビ朝日「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜前10・25)に出演。岸田文雄首相が21日の記者会見で、新型コロナウイルス対策として政府が調達した布製の「アベノマスク」について、2021年度内をめどに廃棄するよう指示したと表明したことに言及した。

 岸田首相は、マスクの製造・流通が回復し「マスク不足に対する心配は完全に払拭され、所期の目的は達成された」と説明。希望者に配布した上で在庫を処分する方針を示した。アベノマスクは昨年4月、当時の安倍晋三首相がマスク品薄状況の改善を目指して全世帯配布を宣言し、政府が支払った総額は442億円を超えた。このうち厚労省は介護施設や全世帯向けに約2億8700万枚を調達。施設向けの多くが配布しきれず倉庫に保管され、昨年8月から今年3月にかけての保管費は約6億円に上ったと会計検査院の指摘で判明した。在庫は今年10月末時点で約8130万枚。

 萩谷氏は「マスクには罪はないですけれど、結果的に壮大な税金の無駄遣いとなりました」と指摘し、「元を言えば、マスクなどの医療製品を中国の輸入に頼っていたことに起因するところがあると思うので、今後の危機に備えて日本の国内の産業構造を見直していかないといけないだろうと思います」と自身の見解を述べた。

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2021年12月22日のニュース