前澤友作氏が地球帰還報告会見 12日間の旅は「短かった」 学んだことは「ごみをしっかり分別します」

[ 2021年12月22日 21:07 ]

ガガーリン宇宙飛行士訓練センターで報告会見に出席した(左から)アレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士、前澤友作氏、平野陽三氏(C)TASS/Roscosmos
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 日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在したZOZO(ゾゾ)創業者の前澤友作氏(46)が22日、ロシア・モスクワ郊外のガガーリン宇宙飛行士訓練センターでオンライン記者会見を行い、地球への帰還を改めて報告した。

 前澤氏は12日の旅について「長かったか?短かったか?」と質問されると、「短かったです」と即答。ISSでの環境に慣れるまで「3、4日かかった」と言い、「慣れてから8日しかなかった。理想的には20日ぐらい居たかった。でも30日は長い」と語った。

 そして、宇宙への旅を終えて自身の認識で変化したことを問われると、「地球を大事にしようと思いました」。続けて「缶詰を食べたときは小さく折りたたむようにしたいと思います。ごみをしっかり分別します」とISSでの生活で学んだことを明かしていた。

 前澤氏は今月8日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズ宇宙船に乗り込み、宇宙へと出発。日本時間9日にはISSに乗り移り、12日間の“旅”をスタートさせた。ISS滞在中はツイッターやインスタグラムに宇宙から見た美しい地球の画像を投稿して話題になったほか、YouTubeで「トイレ事情」や「地球を眺めながらティータイム」など宇宙での生活を紹介。日本のテレビインタビューにも出演したほか、「宇宙からお金贈り」も実行した。

 ISS離脱直前にはツイッターに「あっという間の宇宙での12日間でした」と投稿。日本時間20日午後にはソユーズ宇宙船でカザフスタンに着陸し、地球に帰還した。民間人のISS滞在は世界で10人目となった。

 前澤氏は23年にはスペースXの宇宙船で月の周回飛行にチャレンジする計画となっている。

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