紅白曲目発表 松田聖子だけ異例の延期、出場可否についてNHK関係者「本人の意思を尊重」

[ 2021年12月22日 05:30 ]

涙する松田聖子
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 大みそかの「NHK紅白歌合戦」(後7・30)の出場歌手が歌う曲目が21日発表され、紅組での出場が決まっている松田聖子(59)に関しては保留となった。

 公式サイトで紅、白組合わせて42組の歌唱曲目が発表され「松田聖子さんについては後日改めてお知らせします」と注釈が記載された。1組だけ曲目が発表されないのは、72回の紅白史で異例中の異例。同局は当初、前日20日に発表を予定していたが、沙也加さんの急逝を受け憔悴(しょうすい)し切っている聖子に配慮し、延期していた。

 同局関係者は「聖子さんが出場するかしないかということも含め、本人のご意思を尊重したい」と、出場辞退の可能性も視野に入れ、聖子が落ち着いて話ができる状況になるまで出場可否の判断を待つ意向。その判断がギリギリになってもいいように、曲目と曲順を週明けに同時発表することも検討したが、1人だけ保留という異例の措置で柔軟に対応した。曲目発表後、ネット上には「辞退するべき」「心を休めて」など、聖子が無理をしてしまうのではないかと心配する声が相次いだ。

 昨年まで8年連続、通算24回出場してきた紅白は、沙也加さんとの思い出のステージでもある。11年には初出場した沙也加さんと母娘のデュエットで坂本九さんの「上を向いて歩こう」をカバー。14年には映画「アナと雪の女王」の日本語吹き替えを好演し、スターとして独り立ちした沙也加さんと一緒に出場を果たしている。

 28日にスタートするリハーサルまで約1週間。NHKは出場辞退を想定し、数パターンの演出を考えている。関係者は「沙也加さんに対する聖子さんの思いを尊重しながら決めていくことになる。もし出ていただけることになったとしても、天国の沙也加さんにどう感じてもらえるかということを考えたステージにしなければならないと思います」と話した。

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