ナイツ、内海桂子師匠の教え 「うるせえなババア」…舞台でのやりとりに「こういうのが漫才だって」

[ 2021年3月6日 12:41 ]

お笑いコンビ「ナイツ」
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 お笑いコンビ「ナイツ」が6日放送のTBS系「サワコの朝」(土曜前7・30)に出演。師匠で、昨年8月に多機能不全のため死去した漫才師の内海桂子さん(享年97)との思い出を語った。

 お笑いを志し、土屋伸之(42)が、津島明希の芸名で活動していた元演歌歌手の母の勧めで母がかつて所属していたマセキ芸能社入りしたナイツ。事務所の社長から浅草の漫才協会に入るように言われ、協会に入るためには会員の弟子にならなければならず、内海さんに弟子入りを願い出ることになったという。

 塙宣之(42)は「テレビで見ているおばあちゃんみたいな。何でこの人の弟子なんだろうって。わけわかんなかったです」としたが、内海さんからは「あい。あ、そう。何、メイツ?よろしくね。聞いてますから」との返答があり、その後2年間は「メイツ」と呼ばれていたとした。

 昨年97歳で亡くなった内海さんに最後に会ったのは、コロナ禍の前となる1年以上前。「ずっと元気でした『何言ってんのよ、あんたたち』みたいな。舞台にも立ってましたし、三味線も弾いてましたし」と塙。内海さんからよく言われていた言葉は「言葉で絵を描きなさない、漫才は」だったとした。

 怒られた記憶についても「めちゃくちゃありますよ。『やばい』とか『マジ』という言葉を使うとすぐに怒ります。『ちゃらい言葉を使うな!』って。結構怖かったです。それも舞台の上で」と話した。土屋は「舞台の上でダメ出しをするんです。裏では全然怒られたことないです」、塙も「舞台の上ですごい育ててくれてるというか」と感謝した。

 内海さんは寄席ではナイツの出番の後、自身の出番があるときはいつもナイツの漫才の最後に“乱入”し「あんたたち、ごにょごにょ言ってて何もおもしろくないよ。違うんだよ、こういうことが漫才なんだよ」とレッスンしていた。塙は「それがまたウケるので、僕らからしたら嫌だったんです。恥ずかしいし」としながらも次第に「うるせえな!ババア」とか「何言ってるか分かんねーよお前こそ」と返すようになると、さらにウケるように。「それくらいになると師匠も嬉しかったみたいで。『こういうのが漫才だよ』みたいな」と目を細めた。

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2021年3月6日のニュース