巨人・岡本和真「どんどん打てればいいなと思います」 値千金の22号逆転3ランは今季初の逆方向へ

[ 2023年7月28日 22:43 ]

セ・リーグ   巨人11―5中日 ( 2023年7月28日    東京D )

<巨・中>勝利しファンとハイタッチする岡本和(撮影・島崎忠彦)
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 巨人の岡本和真内野手(27)が中日戦(東京D)の初回に逆転となる22号3ラン。チームを15安打11得点の爆勝へと導いた。

 「4番・一塁」で先発出場。0―2で迎えた初回だった。負傷離脱から35日ぶりに戦列復帰した坂本の二塁打と梶谷の四球で1死一、二塁で入った第1打席。相手先発右腕・涌井が投じた初球、外角スライダーを右中間スタンドへ叩き込んだ。

 岡本和の本塁打は25日の阪神戦(甲子園)で11試合48打席ぶりの21号ソロを相手先発右腕・西純から左翼ポール際に放って以来3試合12打席ぶり。復帰戦初打席でいきなり結果を出した坂本の二塁打を無駄にしなかった。8回の第5打席では中越え二塁打も放ち、この回一挙3点も演出。2安打3打点の活躍で、同学年のドラフト5位ルーキー船迫大雅投手(26)にうれしいプロ初勝利をもたらした。

 試合後、インタビュアーから「これぞ4番、岡本和真選手です」と紹介されてお立ち台へ。「え~っと、もう何とか打って…。ランナーを還そうと思ってたんで。打てて良かったです」と冷静に振り返ると「4番の一振りで流れを変えた」の声かけには「ありがとうございます」となおも冷静に一言。いつもの“岡本節”にスタンドからはほほ笑ましい笑い声が漏れた。

 今季22号にして初となる逆方向、右中間スタンドへの本塁打。「持ち味でもあるので。どんどん打てればいいなと思います」と、どこまでも冷静な岡本和。ただ、同学年の船迫が待望のプロ初勝利を手にしたことについて聞かれると「いつも、きは、き、き…気迫あふれる、いいピッチングをしてくれているんで、僕らもしっかり守ろうと思ってやってますし、本当に…いつもありがとうございますっ!」と盛大に噛みながらもうれしそうに祝福コメント。初めて表情をほころばせ、巨人ファンの心をわしづかみにした。

 そして、坂本、丸、ブリンソンが戦列復帰し、そろって活躍したことについては「本当に皆さんも待ちわびてたと思うんで。こっから3人、頑張ってくれると思います」と再び“岡本節”に戻ると、スタンドからは再び“岡本愛”に満ちたファンの笑い声が。

 最後に「キャプテンから一言お願いします」と振られると、「あしたも頑張ります。ありがとうございます」と冷静に返し、なおもスタンドを沸かせる愛すべき“癒し系主砲”だった。

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