矢野氏&下柳氏がうなった首位攻防戦の一打「この打たれ方は下柳やったら怒ってますよ」

[ 2023年7月28日 21:44 ]

セ・リーグ   阪神7-2広島 ( 2023年7月28日    甲子園 )

阪神時代にバッテリーを組んだ下柳剛投手(右)と矢野燿大(矢野輝弘)捕手
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 セ・リーグ注目の首位攻防戦となる阪神―広島戦が28日、甲子園球場で行われ、試合中継をしたサンテレビには、前阪神監督でスポーツニッポン評論家でもある矢野燿大氏と、同い年で気心が知れた仲の下柳剛氏が実況解説で登場し、お茶の間を沸かせた。

 両氏がうなったのが、1点差を追う広島の3回の攻撃だった。1死一塁から野村に犠打を許し、阪神・村上は2死二塁で小園に同点適時三塁打を許した。さらに続く野間には、左翼へ勝ち越しとなる適時打を打たれた。

 2死三塁で野間を迎えた場面。カウント2ボール、1ストライクになると、矢野氏が「何、投げるんやろ、シモ」とふり、下柳氏が「フォーク投げるんちゃう」と応じると、「あ~いいね~。さすがいい選択。真っ直ぐはまともに行きにくいもんね」とうなづいた。

 ところが、その落ちる球を野間が、見事に逆方向へ左前適時打とすると、矢野氏は「うわ~読んでいたね。でも、バッターが上やったわ。さすが、シモやったけど。こういうのが野球の難しさと面白さ」と打者とバッテリーの読み合いを解説した。

 そして「この打たれ方は下柳やったら怒ってますよ。マウンド上でぶつぶつ、ぶつぶつ言いながら」と話し、下柳氏も「怒ってます」と笑った。そのうえで矢野氏は「でも、ぶつぶつ言いながら下柳は切り替えるんですよ」と話し、下柳氏も「毒を吐かないと、たまっていくので」と応じて、笑いを誘った。

 矢野氏は、見事に対応した野間について「でも、うまく打ったな。真っ直ぐにタイミングを合わせたくなると思うんですが、センター方向の意識があったんでしょうね。今のはバッテリーも悔しい打たれ方」と話していた。

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