阪神「新ドラ1クリーンアップ」躍動!首位陥落も森下、大山、佐藤輝が結成3戦目初の打点そろい踏み

[ 2023年7月28日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6-9巨人 ( 2023年7月27日    甲子園 )

<神・巨>8回 無死 左中間に本塁打を放つ佐藤輝(投手・ビーディ)(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 阪神は27日の巨人戦に敗れ、10連勝に伸ばした広島に首位の座を明け渡した。22日から5日続いた「0ゲーム差」が崩れ、6月26日以来31日ぶりの陥落だった。大山悠輔内野手(28)と佐藤輝明内野手(24)が通算9度目のアベック弾なら、森下翔太外野手(22)は反撃の適時打。新・ドラフト1位クリーンアップが結成3試合目で初めて打点そろい踏みを演じた。28日からは本拠地で首位攻防3連戦。再浮上へ、希望はある。

 たとえ敗れても、今の猛虎打線に悲観する要素は見つからない。結成3戦目の“新”ドラフト1位・クリーンアップが初の打点そろい踏みで躍動し、存在感を示し続けた。

 1点を追う4回。大山は戸郷の内角直球を一閃(いっせん)した。「甘い球を1球で仕留めることができて良かった」。打った瞬間それと分かる打球は左翼席へ飛び込む一時同点の12号ソロ。2日前の逆転決勝弾と合わせ、量産態勢突入の雰囲気を漂わせた。

 高まった反撃の機運に3番で3試合目の森下が呼応した。1点を返した7回、なお2死二、三塁。「意識しています」と以前から対抗心を燃やす同世代の戸郷に対し、1ボールから148キロ直球を左前へ。初対戦から通算7打席目に飛び出した一打で走者2人を還して3点差に迫り、この回限りでの降板へ追い込んだ。「1本出たのは良かった。打点というところには少しこだわっている。次につながるかと思う」。6試合連続安打は自己最長。一時6点差の大劣勢からの猛反撃で巨人を慌てさせた。

 佐藤輝も沈黙のままでは終わらない。「しっかり真っすぐを捉えるのは基本。最後の打席でできたことは良かった」。再び4点差に開いた8回。1ストライクから巨人・ビーディの真ん中直球を捉え、11号ソロをバックスクリーン左へ打ち込んだ。空砲に終わっても、「やっぱりホームランは流れを変えられると思うし、頑張って(これからも)打ちたいと思う」と前を向いた。

 10連勝の広島と入れ替わって2位転落。22日から5日間続いた「0ゲーム差」の我慢比べに今回は敗れた。首位の座を取り返す機会はすぐ訪れる。28日から本拠地で首位攻防3連戦。新中軸には迎え撃つ準備も整った。初戦に勝てば、一日で再浮上だ。

 さあ、“決戦は金曜日”――。大山が「最終的に勝っているような勢いをつけたいですし、そういう試合にしたい」と意気込めば、佐藤輝も「いや、勝つしかないんで。チームとして頑張っていきたい」と闘志満々だった。(石崎 祥平)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月28日のニュース