市和歌山がタイブレークの延長10回に1者凡退で2球チェンジ 11回に熊本和真主将がサヨナラ打で救った

[ 2023年7月28日 20:42 ]

第105回全国高校野球選手権和歌山大会決勝   市和歌山5―4和歌山北 ( 2023年7月28日    紀三井寺 )

<市和歌山・和歌山北>延長タイブレーク11 回1死満塁、サヨナラ決め歓喜の輪を作る市和歌山ナイン(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 延長11回にサヨナラ勝ちした市和歌山だが、延長10回に打者1人凡退、わずか2球でチェンジになる珍しい場面があった。

 無死一、二塁から始まる10回のタイブレーク、市和歌山は先頭の6番・藤井新(3年)が初球を見逃してボール。しかし、二塁走者が飛び出しており、捕手の二塁けん制でタッチアウトとなった。試合は1死一塁から再開されたが、藤井は2球目を打って二ゴロ併殺打。3アウトでチェンジになり、サヨナラのチャンスは一瞬にして消えてしまった。

 11回表を無失点でしのぐと、裏の攻撃では7番・大路隼平(3年)が2球目に犠打を決めて1死二、三塁。代打・藤原隆成(3年)は申告故意四球で満塁となった。ここで9番・熊本和真主将(3年)が初球の変化球を振り抜いて三遊間を破るサヨナラ打。

 「自分が決めるという気持ちで打席に立った」

 主将が仲間のミスをカバーし、今度はわずか3球で決着。すぐに歓喜の輪が広がった。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月28日のニュース