古豪徳島商 夏12年ぶり甲子園に導いた森煌誠の593球 「味方が守ってくれると思って投げた」

[ 2023年7月28日 04:00 ]

第105回全国高校野球選手権徳島大会決勝   徳島商4-1鳴門 ( 2023年7月27日    鳴門オロナミンC )

夏の甲子園出場を決め、マウンドに駆け寄る徳島商の選手たち=徳島県鳴門市のオロナミンC球場(毎日新聞社提供)
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 古豪・徳島商が12年ぶり24度目の夏切符を手にした。原動力となったのは決勝までの全5試合、計45イニング、593球を1人で投げ抜いた最速149キロ右腕・森煌誠(こうだい=3年)だ。

 「味方が守ってくれると思って投げた」

 1メートル83の大黒柱がライバル・鳴門との大一番でも仁王立ちした。自己最速タイの149キロを計測し、常時140キロ台を維持した直球が8割以上を占める力強い投球で、相手打線をねじ伏せた。3回まで無走者投球を続け、7回までスコアボードに「0」を並べた。疲れの見え始めた8回に3安打を浴びて1点を失ったが、耐えて1失点完投。U―18日本代表候補入りし、今秋ドラフト候補にも挙がる実力を誇示した。

 2回1死一、二塁では決勝打となる右中間2点二塁打を放ち、投打にチームをけん引した主将。かねて掲げていた「甲子園に導ける投手になりたい」の目標を見事に有言実行してみせた。森影浩章監督は「12年ぶりに優勝でき、うれしい。森煌を中心にした守備で、甲子園でも勝っていきたい」と意気込んだ。

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