前橋商 9回斎藤サヨナラ打で13年ぶり6度目V 土壇場で追いつき今大会6試合中5試合が逆転勝ち

[ 2023年7月28日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権群馬大会決勝   前橋商3―2桐生第一 ( 2023年7月27日    上毛新聞敷島 )

<前橋商・桐生第一>応援団の前で喜びを爆発させる前橋商ナイン(撮影・西海 健太郎)
Photo By スポニチ

 逆転サヨナラ勝ちで、前橋商が憧れの聖地へたどり着いた。同点に追いついた9回は、なおも2死満塁。斎藤隼(3年)は右前へはじき返しても、最後の一瞬まで気を抜かなかった。「打った瞬間、いったと思ったんですけど、ライトも近かったので、ライトゴロはナシだと全力で走りました」。サヨナラタイムリーの瞬間を、笑顔で振り返った。

 今春の試合中には、オーバーランした際に右足首を痛めた。「今も少し痛いんですけど、試合になったらアドレナリンで痛みが消える」。今大会は打率.455、1本塁打、13打点で打線をけん引した。昨秋、今春は逆転負けも、今大会は6試合中5試合が逆転勝利。「“次は自分たちが、逆転してやろう”という気持ちで臨んでいました」と胸を張った。

 憧れは今秋ドラフト1位候補のENEOS・度会だ。「力を入れずに飛ばせる技術が、本当に尊敬できる」。本家に負けないシャープな打撃を、13年ぶり6度目の夏の甲子園でも披露する。(花里 雄太)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年7月28日のニュース