ソフトB 逆襲のカギは「4本柱と3本の矢」 夏場6連戦乗り切るため先発7人衆を“フル稼働”

[ 2023年7月28日 05:00 ]

ソフトバンク・藤本監督
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 “4+3ローテ”で勝負の夏に逆襲だ。ソフトバンクは6連戦が続く8月以降の戦いを見据えた先発ローテーションを編成。25日のオリックス戦で完封勝利を挙げた有原航平投手(30)ら4投手を各カードの第1、第2戦に起用し、第3戦には和田毅投手(42)ら3投手を柔軟に先発させる。4本柱と3本の矢を融合させた布陣で反転攻勢をかける。

 先発7投手の力を結集させ、勝負の夏に反攻をかける。有原、東浜、石川、大関の“4本柱”と和田、スチュワート、板東の“3本の矢”を融合させた先発ローテーション。8月8日の楽天戦を皮切りに、6連戦が5週続くハードな日程を見据えて編成した。

 27日にペイペイドームで行われた先発投手の練習に参加した斎藤学投手コーチは「1戦目、2戦目はある程度は固めておき、(カード3戦目の)木曜、日曜に関しては球場、相性などひっくるめて回せればいいなと思っている」と語った。

 週初めのカード(火~木曜)の第1戦、第2戦は有原、石川の順で投入することが濃厚だ。有原は6連戦の先陣を切る重要な役割を担う。6月上旬の1軍昇格から7試合に登板し、4勝2敗、防御率1・92とエース級の活躍を見せている。25日のオリックス戦では移籍後初の完封勝利を挙げ、チームの連敗を12で止めた。8月には6ゲーム差つけられている首位・オリックスとの対戦が2カード組まれており、両カードともに投げられるメリットもある。

 週末に組まれたカード(金~日曜)の第1戦、第2戦は東浜、大関が先発を務めることが有力。体調不良のため6月に約1カ月、戦列を離れた大関は復帰4戦で未勝利(0勝1敗)だが、斎藤コーチは「勝ちを計算できる投手。早く元に戻ってほしい」と完全復調を期待して話した。

 そして各カードの第3戦(木、日曜)は和田、スチュワート、板東を柔軟に起用していく方針だ。先発経験が浅いスチュワート、板東について、斎藤コーチは「中6日でずっと回すのはまだきつい部分がある。なるべく状態を良くしながら回したい」とし、42歳のベテラン和田には「コンディション的に無理をさせたくないので」と話した。カード相性などを考慮し、余裕を持たせた登板間隔で3投手を各カードの第3戦に組み込んでいく。

 25、26日のオリックス戦で2連勝し、逆襲への足掛かりはつくった。先発7人を効果的に起用する布陣でさらに巻き返しを図る。 (森 寛一)

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