ヤクルト41歳・青木 43歳石川の初勝利“足スト”激走内野安打で追加点 互いに信頼おじさんコンビ

[ 2023年5月11日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5-0阪神 ( 2023年5月10日    甲子園 )

<神・ヤ>7回、青木が適時内野安打を放つ。一塁手・大山(撮影・北條 貴史)
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 41歳の現役最年長野手のヤクルト・青木が、43歳の現役最年長左腕の22年連続勝利を支えた。2―0の7回2死一、三塁で、高いバウンドのゴロが弾んだ。一心不乱の全力疾走。間一髪セーフで二塁への適時内野安打となり、足で追加点をもぎ取り両手を叩いた。

 「何とか1点が欲しかったので。あんな形だったけど、とにかく全力で走った」。昨年4月23日の阪神戦でも、石川に1勝目をもたらす決勝1号ソロを放ち、そろってお立ち台に上がった。昨季石川先発時は、7試合の出場で18打数7安打の打率・389、2本塁打、5打点の好成績。左翼から勇姿を見守り「凄いことですよ。バシバシいいところに投げて、本当に打者を翻弄(ほんろう)していた」と1メートル67の背中が大きく映った。

 04年の入団から、付き合いは20年に及ぶ。共に誕生日が1月で、5日に石川から「おじさん頑張るぞー」と添えられた帽子を贈られた。22日には「己れに克つ」と記したカードケースを贈り返した。「間違えてふりがな(れ)入れちゃって、×しといた」と爆笑。「いつもストイックに準備する石川さんは手本だし、チームにとって凄く大きな存在」と信頼を寄せる。

 規定に8打席足りないが、打率・307と自身も元気いっぱい。日米通算2671安打はもちろん現役最多だ。「青木選手激走、石川選手激投ということで、シニアスワローズでお願いします」と高津監督も目を細めた。リーグ連覇中の強いヤクルトの象徴、投打の根幹が光り輝いた。

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