ピッチクロックでビッグイニング増加中 時間制限の中、ピンチを迎えた投手をいかに落ち着かせるか?

[ 2023年5月11日 07:47 ]

アスレチックス藤浪(AP)
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 1イニングに4点以上を奪われるビッグイニングが、ピッチクロックのために増えているとスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じている。

 5月8日まで199回あり、全イニングの2・12%を占めた。このペースで行くと、トータルで昨季よりビッグイニングが約100回増えると言う。

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(29)も先発投手の時に、3度相手チームにビッグイニングを献上した。なぜビッグイニングが増えるかと言うと、今までならピンチを迎えればマウンド上で一呼吸置き、慌てずに落ち着いて投げろと指示できたが、ピッチクロックのカウントダウンがあるから、そうはいかない。ある監督は「もう流れ出る血を止めることはできない」と首を振る。

 チームは8イニング目までに5度マウンドに行くことを許されている。それを使い切った場合は、9イニング目に6度目が与えられる。それをいかにうまく使うかだが、簡単ではない。限られた時間でいかに落ち着いて投げさせるか。今季はどのチームも試行錯誤が続く。

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