も、もうV率100%!オリの快進撃 「頼むわ」森のLINEに若月奮起 16安打で両リーグ最速20勝

[ 2023年5月11日 05:02 ]

パ・リーグ   オリックス8-2楽天 ( 2023年5月10日    楽天モバイル )

勝利し喜ぶオリックスナイン(撮影・光山 貴大)
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 オリックスが右足負傷で離脱した主砲・森の穴を全員野球でカバーして連勝だ。4カード連続の勝ち越しで今季最多貯金8とし、阪急時代の84年以来39年ぶりの両リーグ20勝一番乗りを果たした。

 決勝打は森と正捕手の座を争う若月が放った。2回1死一、二塁。岸のカーブを捉えた大飛球はワンバウンドで左翼フェンスに当たる先制二塁打。「チャンスだったので、ゲッツーだけは(ダメだ)と思って。良かったです」。規定打席未満ながら打率・308と好調な打撃で存在感を発揮。この回はさらに宜保、森に代わって昇格した福田の適時打も飛び出して一気に3点を奪った。

 若月は守っても前夜の宮城に続いて先発した田嶋の好投を引き出し、これで先発マスクの試合は9勝4敗となった。試合前に森から「頼むわ」とLINEで連絡があり「頑張るわ」と返したことも明かし、「チームにとって(森)友哉がいないのは痛いが、みんなでカバーしていけるように頑張りたい」と話した。

 8本塁打の杉本も左ふくらはぎを痛めて離脱中だが、打線は3カード連続となる先発全員安打を達成し、途中出場の大城や紅林も快音を響かせ、打席がなかった代走の山足を除く全員が安打をマーク。主砲不在を全く感じさせない充実ぶりだ。

 早くも5月は5度目となる2桁安打だ。チーム一丸の勝利に中嶋監督も「(打線の)つながりはあったと思う。控えメンバーがいい準備をしてくれているし、本当にいい競争になっていると思う」と手応えを感じている様子だった。 (中澤 智晴)

【データ】
 ○…オリックスの20勝両リーグ一番乗りは阪急時代の84年以来39年ぶり6度目で、オリックス球団になった89年以降では初。過去5度の69、72、75、78、84年はすべてリーグ優勝の吉兆データだ。なお85年以降、86、89、14年の3度、パ・リーグで20勝一番乗りしているが、こちらは3位、2位、2位と優勝を逃している。

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