ヤクルト・石川を恩師が絶賛 小柄でも第一線で活躍続けられるのは日々の努力の賜物

[ 2023年5月11日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5-0阪神 ( 2023年5月10日    甲子園 )

<神・ヤ>22年連続勝利を達成した石川(撮影・須田 麻祐子)
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 ヤクルト・石川の恩師である青学大の河原井正雄前監督(68)が、円熟の投球術を絶賛した。

 「130キロ台の真っすぐをいかに速く見せるか、常に工夫している。昔の切れはなくなったけど、うまくタイミングをずらしていた」。横浜市内の自宅でテレビ観戦しながら、下級生だった大学時代を思い出していた。

 140キロ以上を投げる投手に見劣りしても、黙々と走り込む姿を見て試合で投げさせたら、対戦相手は空振りばかり。同じ腕の振りから多彩な球種を投げ込むから、直球に差し込まれる。それから約25年。体格に恵まれなくても、年を取っても第一線で活躍できるのは努力の大切さを忘れないからだと力説した。

 「160キロとかスピード全盛の時代には逆らっているけど、野球は体が小さくても一流になれるスポーツ。テレビを見ている高校生も勉強になるし、夢を与えるはず。だって甲子園で投げる選手たちより遅いんだから」。1メートル67と小柄で、球速も130キロ台。それでもプロで勝ち続ける左腕は高校球児にとって最高の手本になる。(伊藤 幸男)

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