阪神・岡田監督 ノイジー外し和製打線不発もサバサバ「ヒットが出ないから、そら点が入らんよな」

[ 2023年5月11日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-5ヤクルト ( 2023年5月10日    甲子園 )

4回1死一塁、佐藤輝は中飛に倒れバットを放り投げる (撮影・後藤 大輝)
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 阪神は10日、ヤクルト戦で今季初の2試合連続零敗を喫した。新助っ人のシェルドン・ノイジー外野手(28)を今季30試合目で初めて先発を外し、和製オーダーで臨んだものの不発。ヤクルト・石川雅規投手(43)の投球術にはまり、今季初めて三塁すら踏めなかった。2連敗で貯金3となった岡田彰布監督(65)は「ヒットが出ないから、そら点は入らんわな」とサバサバ。今季初めて甲子園でのカード負け越しとなり、首位・DeNAとの差は再び3ゲームに広がった。

 岡田監督は節目の30試合目で一つの決断をした。日本のストライクゾーンに適応できず、直近10試合で打率・170に低迷する新助っ人のノイジーを初めて先発から外した。小野寺を21年10月12日の巨人戦以来、2度目の3番に抜てき。ミエセスも外して、今季15通り目にして初めて和製オーダーを組んだものの、打線が機能せずに敗れた。

 「ヒットがそんなに出ないから、そら点が入らんよな。そんなん当たり前のことやから。昨日も4本、(今日は)5本。そら、なかなか勝てんよ」

 ヤクルトの先発・石川にまんまとやられた。直球は130キロ前後ながら、多彩な変化球と抜群の制球力に惑わされ、凡打の山を築いた。ベテラン左腕が6回1死二塁で降板するまで、回の先頭を3度も出したものの、後が全く続かない。昨季3戦2敗を喫し、防御率1・08に抑え込まれた苦手意識を払拭できず。2年連続で、左腕にシーズン最初の白星を献上してしまった。

 「うまく打たされた感じやろうな。あの投球術でずっと長いことやってるんやから」

 ツバメ投手陣は、試合前の時点で5月の5試合で1試合平均9・4失点を喫していた。投壊寸前で甲子園にやってきた相手に、虎打線が苦しめられている。この夜も含めてカード別の対戦打率・192は、リーグで最も低い。今季初めて三塁すら踏めず、今季初の2戦連続の零敗。平日のナイターにもかかわらず2夜連続で詰めかけた4万人超の観衆のため息を誘った。

 ノイジーを外した理由を聞かれ「内容も悪いしな」と切り出した後、一転して「別に使わんでもええやんか。なんで使わなあかんの?」と口調が鋭くなった。「明日(11日)は使うよ」と続け、1日のリフレッシュ休暇で復調することを期待した。27イニング連続適時打なし。5日広島戦の7回からは21イニング連続で無得点。早く1点がほしい。(倉世古 洋平)

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