阪神・伊藤将　甲子園12連勝へいざ「継続できたらいいなと思います」　チームは12球団で唯一3連敗なし

メディシンボールを使ってトレーニングを行う伊藤将（撮影・北條　貴史）
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　聖地で負けない男がチームの連敗を止める。11日のヤクルト戦に先発する阪神・伊藤将は、甲子園11連勝中。抜群の相性を誇るマウンドで快投を期した。

　「ファンの方の歓声もそうですし、ホームなんで勝ちたいという気持ちは強いです」

　チームは今季初となる2戦連続での零敗と嫌なムードが漂う中で流れを変えられる存在だ。21年9月1日の中日戦から登板17試合で負け知らずの本拠地。勝てばレジェンド・村山実に並ぶ12連勝となり「達成できたら、継続できたらいいなと思います」と静かに意気込んだ。

　「甲子園は広いですし風のことも考えながらやれたら安心かなと思います」。聖地で好結果を残す“心得”は体に染みこんでいる。ヤクルト打線との対峙（たいじ）にも「村上の前にランナーをためずに一人、一人抑えていけたら」と気合を入れた。

　チームは今季、両リーグで唯一3連敗を喫していないデータも“追い風”。今月8日で27歳になった3年目左腕が、貫禄の投球で救世主になる。（遠藤　礼）