レッドソックス担当記者が大谷翔平に異例の公開レター「ボストンの子供たちを笑顔にしてください」

[ 2023年4月16日 08:12 ]

レッドソックスの本拠フェンウェイ・パークで練習する大谷(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 ボストングローブ紙のピーター・エイブラハム記者が15日(日本時間16日)エンゼルスの大谷翔平宛てに「ボストンの環境は完ぺきで、もう一人の二刀流を迎え入れる準備ができている。FAになったらぜひレッドソックスに来て、子供たちを笑顔にしてください」と異例の公開状を送っている。

 公開状/OPEN LETTERとは、多くの第三者に読まれることを意図した手紙だ。「親愛なる翔平へ」に始まり、現在ボストン滞在中の大谷に「ボストンでの週末を楽しんでください。4月の天候は良く、東海岸のアナハイムです。あなたはオフにフリーエージェントの資格を得ますが、ボストンはホームと呼ぶのに素晴らしい場所。想像してみてください、フェンウェイパークで大谷翔平がプレーする。最高の野球場に最高の野球選手です」と続けた。

 レッドソックスは大谷が高校を卒業する12年も、メジャーに移籍する17年も熱心に勧誘したが、獲得できなかった。「あなたが目を通したかどうかはわかりませんが、(17年)レッドソックスは代理人を通して二刀流としての育成プランを詳細に記した計画書を送り、レッドソックス時代二刀流だったベーブ・ルースと比較しています。ヤンキースはルースに投げさせませんでした。先日、アレックス・コーラ監督はあなたをどう起用するかを書いたEメールを(6年経った)今でもキープしていると話していました。それくらいコーラ監督はあなたを使ってみたいと思っていた。あなたのWBC決勝戦での活躍にも印象付けられています。“世界中のすべてのアスリートに敬意を表した上で、大谷翔平こそが最高のアスリートだ。彼のやっていることはすごい”と話していました」

 加えて、大谷の「勝ちたい」という願望にも訴えかける。「レッドソックスは2018年以降世界一になっていません。ボストンのスポーツファンにとっては苦しい干ばつです。4歳の子供は優勝したシーズンにはまだ生まれていなかった。かわいそうな子供たちについて考えてあげてください。彼らには優勝パレードが必要。あなたは彼らを笑顔にできます」。そしてお金。ハイム・ブルーム編成本部長はザンダー・ボガーツなど高給の選手を引き留められなかったことで、地元ファンの袋叩きにあっているが。「お金はあります。ブルーム編成本部長が高給の選手を外していったおかげで、24年シーズンはぜいたく税の基準額まで1億ドルも余裕があります。好きなだけ取ってください。あなたの努力のたまものです」とした。最後は「記者会見で空港での迎えが必要ならお知らせください」と結んでいる。

続きを表示

2023年4月16日のニュース