「反骨心で」日本生命・山崎3打点で逆転勝利 注目新人・石伊と正妻バトル過熱

[ 2023年4月16日 20:51 ]

JABA長野県知事旗争奪大会   日本生命6―2信越硬式野球クラブ ( 2023年4月16日    長野オリンピックスタジアム )

<日本生命・信越硬式野球クラブ>2安打3打点と躍動した日本生命・山崎基輝(提供写真)
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 日本生命が逆転勝利で3連敗を阻止した。

 「8番・捕手」として今大会3試合目で初の先発マクスをかぶった山崎基輝(24)が逆転勝利に導いた。1―2の6回2死二、三塁で打席が回った。「絶対に打てるという気持ちで打席に立てていた」。カウント1―1から強振して左翼方向に飛んだ打球は、逆転の2点三塁打となった。

 さらに3―2の8回無死満塁では左前適時打で貴重な追加点を挙げて、2安打3打点と躍動した。

 「練習通りのことを打席で出せた。試合に出られれば、結果を残せるという自信はあった。なかなか試合に出られない悔しい思い、反骨心を持って臨みました」

 チーム内に強力なライバルが現れた。近大工学部出身の石伊雄太(22)だ。大学日本代表候補合宿に参加経験のある強肩の新人捕手で、初戦からの2試合は石伊に先発マスクを譲った。しかし、2連敗で迎えた3戦目の先発マスクは山崎に変更。その起用に応えて攻守で存在感を示した。

 「向こうがレギュラーで、僕が2番手だと決めつけて臨むと、チームとして成長しないと思う。個人としても自分が控えという考えでは成長しない。向こうは肩が強いし、守備もいい。勉強するところはたくさんあるけど、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)していきたいです」

 チームは1勝2敗と決勝トーナメントに進出できずに今大会を終えた。今月25日からはJABA京都大会が控えている。

 「すぐに京都大会が始まる。良かったことは自信にし、課題はしっかりとつぶしながら、切り替えてやっていきたいです」。し烈な正捕手争いがチームに刺激を与えている。

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2023年4月16日のニュース