落合博満氏 阪神・村上の7回完全での交代は07年日本Sと「ケースが違う」「一番悩ましいのは監督」

[ 2023年4月16日 19:35 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が16日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。12日の巨人戦で7回まで完全投球を見せた阪神の3年目右腕・村上頌樹投手の交代劇について言及した。

 中畑清氏が「私だったら間違いなく続投なんですよ。プロである以上は、ファンが期待するもの、記録がかかったりしたものは、ダメになるまではチャレンジさせる。そういう方を選択させる方を教育しますね」と持論を展開。

 落合氏は無言だったが、番組では落合氏が中日の監督を務めていた2007年日本シリーズで、8回まで完全試合を続けていた山井を交代させた試合を紹介。MCの関口宏が「似てますね」と語ると「これはまるっきりケースが違うと思います。4回くらいからね、山井が手にマメを作っていて。いつもの山井だったら『いや、もう代えてください』って言うものが、試合の展開からして代わっちゃいけないような雰囲気。で8回までなんとか頑張って。ベンチに帰ってきて『どうする?』って聞いたら。『もういいです、岩瀬さん行ってください』っていうことで」と明かした。

 今回は、「ベンチの村上の顔を見ているとももうやり切ったっていう顔していますよね。あそこで笑顔が出ているというのは」と語り、「勝ちの権利を得て代わっているということはね、それなりに自分は納得しているんじゃないですか。そんなに経験のあるピッチャーじゃないですから、夢を追っかけるよりも、現実的に考えて。自分が投げるよりも、後のピッチャーに託した方がいいっていうような考えと、あとはゲームの中での疲労感ですよね」とし「一番悩ましいのは監督ですよ」と続けた。

 試合は、8回に2番手・石井が一発を浴び、プロ初勝利の権利は消滅したものの「球団が勝ったっていうことは、プラスに考えなきゃいけないこと」とした。

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2023年4月16日のニュース