阪神・佐藤輝 不振脱出へ手応え「あります。大丈夫です」 室内練習場で決意の打ち込み

[ 2023年4月16日 05:15 ]

室内練習場で打撃練習で汗を流す佐藤輝(球団提供)
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 雨降って地固まる、だ。13日巨人戦から2試合続けて先発落ちしている阪神・佐藤輝が、不振脱出へ確かな手応えを得た。DeNA戦が雨天中止となり、横浜スタジアムの室内練習場で打ち込みを敢行。復調へ「細かいところを意識してやっている」と明かし、打撃フォームの試行錯誤が続く中でも「(手応えは)ありますね。大丈夫です」とうなずいた。

 額ににじむ汗こそ、逆襲へ向けた決意の結晶だ。「しっかり練習したんで、明日(16日)からまた頑張ります」。前日14日の同戦では5回2死の守備から途中出場し、伊藤が放った三塁線の痛烈なゴロをダイビングキャッチ。7回には右前打も放った。9回は森原の直球に空振りしながらも、本来の豪快なスイングも披露した。打率・167、0本塁打、1打点と数字こそ低調ながら、表情から察するに“底は脱した”もよう。少しずつだが着実に、本領発揮へと歩みを進めている。

 佐藤輝の打撃練習を見守った水口打撃コーチも復活の兆しを感じ取る24歳に「兆しが見えてきたら自分のものになる」と納得顔。雨天中止で生まれた時間を活用し、他の選手よりも長めに打ち込みを行ったようで「切り替えてやってくれる」と優しく背中を押した。

 横浜スタジアムはいわば佐藤輝の“庭”。セ他球団本拠地球場では最高の通算打率・303、最多タイ同6本塁打と好相性を誇る。きょう16日DeNA予告先発は右腕・平良。先発復帰は未定でも、準備だけは怠らない。「結果が出るまで、頑張るだけなので」。9連敗中の鬼門突破のキーマンは、紛れもなく背番号8だ。(八木 勇磨)

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2023年4月16日のニュース