落合博満氏 巨人・坂本、阪神・佐藤輝…不調の主力を外す流れに「俺だったらずっと使う」

[ 2023年4月16日 22:59 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が16日、NHK「サンデースポーツ」(後10・00)に出演。チームの主軸が不調の時、外すのか否かについて持論を展開した。

 今季、巨人・坂本勇人、阪神・佐藤輝明はたびたびスタメン落ち。チャンスで全く打てず今季本塁打なしの中日・ビシエドは二軍落ち。そんなチームの主砲を外すことについて落合氏は「俺だったらずっと使う」と言い切った。

 「それだけ責任をもって彼らは仕事をしている。外すということは相手の投手を楽にさせること。いつかは打ち始めるという仮定のもとで、ずっと使い続けます」。番組サイドが落合氏の中日監督時代の11年、4番の和田一浩が開幕から21試合、打率1割台と苦しんだ時も使い続けた例を紹介すると「彼らは彼らなりに、試合で打てなかったらゲーム終了後、室内練習場でどうしたら状態が上がるか、毎日、打ってから帰宅していた。今日悪かったことをどう改善するか、彼らなりに一生懸命やっていた。(自分は)彼らの状態が上がってくるのを待つだけだった」と主軸の復調を信じて辛抱強く待ったと明かした。

 「技術的なことを言いたくなったりしないんですか?」と聞かれると「言いたくなることはあるけど、かえって選手を惑わすことになりかねない。本当に助けを求めたかったら彼らの方から言ってくる。その時に適切なアドバイスをしてやることが一番いいことなんだろうと思う」と締めくくり、最後の最後まで選手を信じて待つ姿勢を強調した。

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2023年4月16日のニュース