ハマスタ連敗止めるのは、阪神・才木の“セ界一”奪三振力！青柳試合を参考に「有利なカウントで勝負」

雨の中キャッチボールした才木（撮影・岸　良祐）
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　15日のDeNA戦が雨天中止となった阪神は、きょう16日の同カードの予告先発に才木浩人投手（24）を立て、昨季から続く横浜での連敗ストップを期す。目下リーグトップの奪三振率12・83を誇る右腕。強力打線相手に要所を締め、チームを鬼門突破に導く。

　この男なら、横浜スタジアムでの連敗を止められるはずだ。雨天中止となったこの日、球場敷地内の駐車場でトレーニングに励むなど最終調整を終えた阪神・才木は、16日の先発マウンドへ向けて静かに闘志を燃やした。

　「いつも通りというか、何も変わらず自分の投球ができたら一番いい。チームの流れも変えられるように」

　DeNA戦は今季2度目の登板。今季初先発だった開幕3戦目の2日の対戦（京セラD）では、持ち味の直球とフォークのコンビネーションで序盤から圧倒し、6回1/3を1失点で今季初勝利を手にした。とはいえ相手は佐野、宮崎、牧ら難敵が並ぶ強力打線で、油断は禁物。過剰に警戒しすぎることなく「低めにいくところはいって変化球はしっかり投げきるというのをやっていければ問題ない」とうなずいた。

　今の状態なら、前回対戦以上のパフォーマンスも見込める。前回登板の9日ヤクルト戦（甲子園）では勝ち星にこそ恵まれなかったが、7回1失点。自己最多の11三振を奪う快投を演じた。奪三振率12・83は目下リーグトップを独走中で、奪三振数でも同トップをうかがう位置につける。

　14日のカード初戦ではエース・青柳が序盤から制球に苦しみ、ストライクを取りにいった甘い球を痛打されて敗れた。その投球を目の当たりにした右腕は「早めに打者を追い込んで有利なカウントで勝負すること。（左打者の）内角にスライダーを投げきるとかフォークもすごく大事」とテーマを掲げた。そして「緩急をつけたカーブも大事」とプラスアルファも付け加えた。

　右肘手術から復帰した昨季は4勝をマークも、唯一の黒星を喫したのが横浜スタジアムだった。とはいえ、苦手意識はない。「（敗戦は）忘れました。去年は去年なので、今年は今年でしっかり投げられるようにしていければ」。鬼門のマウンドで有言実行する。（石崎　祥平）