アスレチックス・藤浪晋太郎 好投で疲労蓄積のリリーフ陣救う「今日は8回から9回まで行かないと」

[ 2023年4月16日 12:38 ]

インターリーグ   アスレチックス2ー3メッツ ( 2023年4月15日    オークランド )

アスレチックス先発・藤浪(AP)
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 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(29)が15日(日本時間16日)、メッツ戦で自身メジャー最長の6回0/3を投げ、4安打3失点と好投。大リーグ公式サイトは「先発して初めての好投で、正しい方向に向かっている」と報じた。

 マーク・コッツェイ監督は「素晴らしい仕事をした。攻めのピッチングで、試合を通して敵を圧倒していた」と高評価。心配されたのは6回だった。先頭の2番・マルテに死球を与え、打席に3番・リンドアを迎えた時。直球が外角高めに大きく外れ、マルテに二塁盗塁を許した。突然、請求を乱す悪癖をのぞかせたかに見えたが、捕手のぺレス捕手が「一息入れろ」と指示。再び気が引き締まった。

 リンドア、4番・アロンソ、5番・マクニールを3連続で内野ゴロに打ち取り、3つ目のアウトで一塁ベースを踏んだ藤浪は走りながらガッツポーズを見せた。ぺレスは「落ち着かせようとした。時々投げ急いでしまうからね。彼のボールには力がある。ストライクさえ投げられば良くなる」と振り返った。

 この日は、試合前にスコット・エマーソン投手コーチから、直球とスプリットで攻めるようアドバイスを受けており、全92球のうち、直球が50球、スプリットが28球。4回にアロンソにスライダーを、7回にキャナに直球を本塁打とされたが、それ以外に強い当たりはなかった。

 キャナは「良い球を投げる。彼ならメジャーでどれだけ成功しても驚かない。球は速いし、スプリットも良い、スライダーもある。ボールを制球できるかどうかだけだ」と話している。アスレチックスの先発投手陣がここまで15試合で投じたのは、わずか68イニング。平均4・53イニングで、6イニングを投げ切ったのはこの試合が2度目だった。

 藤浪は「監督が試合前に先発投手陣に“リリーフ投手がたくさんのイニングを投げている。先発投手が長いイニングを投げないといけない”と告げた。今日は8回から9回まで行かないといけないと感じていた。自分の強みはタフなこと。これからは毎試合、長いイニングを投げたい」と話している。

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