広島・長野 25日ぶり安打、33日ぶり打点も痛かった3回の三ゴロ 岸攻略の起爆剤になれず

[ 2022年6月9日 22:13 ]

交流戦   広島1-4楽天 ( 2022年6月9日    楽天生命パーク )

<楽・広>3回、三ゴロに倒れる長野 (撮影・白鳥 佳樹)
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 広島・長野久義外野手(37)が9日の楽天戦で8番右翼で9試合ぶりに先発し、25日ぶりの安打、33日ぶりの打点を挙げた。

 0―2の5回1死一塁で盗塁失敗で走者がいなくなった後に遊撃左へ内野安打。5月15日のヤクルト戦以来、今季6安打目が生まれた。0―4の9回1死一、三塁では中前適時打。右犠飛を放った5月7日のDeNA戦以来の打点で2日連続の零敗を阻止した。

 長野は代打が主だったとはいえ、4月8日~前日の6月8日まで、ちょうど2カ月間でわずか1安打に低迷。先週3日にはオリックスとのナイター前に由宇のウエスタン・リーグ、阪神戦に出場して実戦調整するなど復調に必死だった。

 7回2死一、二塁では四球を選ぶなど一定の結果は残しても、痛恨は3回だ。堂林翔太内野手(30)が左翼線二塁打で得た無死二塁の先制機。岸の初球チェンジアップを打ちに出て力ない三ゴロに倒れた。進塁打にもならず、続く中村奨成捕手(22)が右前打しても一、三塁止まり。後続も倒れて先制を逃し、大きな分岐点になった。

 ベンチからは最悪でも進塁打というサインが出ていた模様で、朝山打撃コーチは「あっち(右方向)に打ちにいこうとしたところで、チェンジアップで引っかかった。体はライト側に入っていたけど、遅い球にヘッドが返ってしまったようにベンチからは見えた」と岸攻略の分岐点となった場面を悔やんだ。

 13年目の37歳。前回先発した5月29日のソフトバンク戦はDHで、守備に就いての先発は4月28日のヤクルト戦以来だった。同じ右打ちの外野手、ドラフト3位・中村健人(25)が5月28日のソフトバンク戦を最後に先発機会がない中、ベテランの先発起用は低迷する打線の起爆剤にはなれなかった。

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2022年6月9日のニュース