福岡大・村上 全国の舞台で鮮やかに雪辱「取り返す気持ちだった」 8回無失点で福岡対決制す

[ 2022年6月9日 06:00 ]

第71回全日本大学野球選手権第3日   福岡大2-0九州共立大 ( 2022年6月8日    神宮 )

全日本大学野球選手権<福岡大・九州共立大>7回、九州共立大・大上(左)に力投する福岡大・村上(撮影・木村 揚輔)
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 2球場で7試合が行われた。福岡大(九州六大学)は九共大(福岡六大学)との九州対決を制して8強に進出。9日の準々決勝では上武大(関甲新学生)と激突する。

 神宮で実現した九共大との福岡対決。福岡大は先発した最速145キロ右腕の村上が主役になった。8回3安打無失点の好投に「不安な気持ちの方が大きかったが、勝ててほっとしている」と話した。

 昨年の全国4強に貢献した右腕だが、今春のリーグ戦では自身の体調不良などもあり、見せ場がなかった。「取り返す気持ちだった」と初回からエンジン全開で相手打線に立ち向かった。何度もピンチは招いたが、低めへのチェンジアップを軸に7三振を奪った。1点差の7回は1死三塁のピンチを招いたが、後続を抑えた。「野手のみんなが声をかけてくれてピンチでも耐え抜くことができた」と感謝した。

 9日は2年連続の4強入りが懸かる準々決勝。村上は「全員で戦う気持ちを忘れずに泥くさく勝っていきたい」と力を込めた。

《九共大 10年ぶりの8強進出逃す》
 九共大は、10年ぶりの8強進出を逃した。2点を追う9回は2死一、二塁と同点の走者まで出したが、あと一本が出なかった。上原忠監督は「村上くんが素晴らしい投手なのは分かっていたが、想定以上によかった。攻撃陣は頑張った。仕方がない」と肩を落とした。投手陣は3人の継投で2点に抑えたが、援護がなかった。

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2022年6月9日のニュース