エンゼルス、ネビン監督代行が初采配も止まらぬ13連敗 「トラウタニ」で先制も延長10回競り負け

[ 2022年6月9日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー6レッドソックス ( 2022年6月7日    アナハイム )

<エンゼルス・レッドソックス>あと1本が出ない展開に頭をかくネビン代理監督(撮影・篠原 岳夫)
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 9回2死二塁。サヨナラ機でエンゼルスは大谷に打順が回ったが、リーグトップタイとなる今季4度目の申告敬遠で歩かされた。トラウトに代わって途中出場の続くアデルは見逃し三振。球場はため息に包まれ、その後に延長戦で競り負けた。

 マドン監督解任という激震の中での試合。しかし特効薬とならず、連敗は同一シーズンでは球団ワースト記録の「13」まで伸びた。クラブハウスは重苦しい雰囲気に包まれていたが、ネビン監督代行は「選手たちの努力はたくさんあった。打線も素晴らしかったし、守備でもいいプレーがあった」と懸命に明るい材料に目を向けた。

 幸先は良かった。初回1死で2番で出場した大谷が4試合連続安打となる左中間二塁打を放ち、続くトラウトが9試合、35打席ぶりの一発となる14号2ラン。「トラウタニ」が機能して先手を取った。トラウトは3回も右中間二塁打。ようやく復調の兆しを見せていたが二塁ベース上で左股関節の張りを訴え交代した。「二塁に行ってちょっと張りを感じた。明日の朝の状態を見て今後を判断したい」とトラウト。まさに“泣きっ面に蜂”だ。

 大谷は2打席目以降に安打は出ず、救援陣がリードを守り切れないお決まりのパターンで敗戦。首位・アストロズとは今季最大の9・5ゲーム差となった。試合前、大谷はマドン監督の突然の解任を受けて「自分も調子が上がらない申し訳なさというのはもちろんある」と心境を語っていた。白星が欲しい。チームの雰囲気を変えるには、それしかない。(笹田幸嗣通信員)

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