日本ハム・清宮 自己最多タイ7号 右翼席中段へ完璧弾に「気持ち良かった」

[ 2022年6月9日 06:00 ]

交流戦   日本ハム5-3DeNA ( 2022年6月8日    札幌D )

<日・D>4回、ソロを放つ清宮(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(23)が8日、DeNA戦の4回に自己最多に並ぶ7号ソロ。チームの連敗を5で止め、今季ワーストを更新する6連敗を阻止した。7日の同戦では今永昇太投手(28)に1四球のみの準完全投球による無安打無得点を食らう屈辱。一夜明けた一戦で打線が7安打5得点と奮起し、借りを返した。

 真ん中低めは清宮のスイートスポット。対右投手の同コースは打率・385を誇る。手が一番伸び、打球がよく飛ぶ得意ゾーンだ。カウント1―2と追い込まれたが、そこにフォークが投げ込まれると、鮮やかなスイングでボールを強振。5月28日の巨人戦以来となる一発を右翼席中段に叩き込んだ。

 「追い込まれていた中で、ああやって本塁打を打てたことは自信になる。打った瞬間だったので気持ち良かった。自分でもびっくり」。今季は2本塁打した2試合でいずれも敗れるなど、本塁打を放った試合は過去1勝3敗だっただけに、勝利の余韻に浸った。

 7日の試合では、清宮が四球で唯一出塁した。凡退した2打席も含め、全3打席でフルカウントまで持ち込み、金子野手総合兼打撃コーチは試合後に「清宮は少し球の見方が良くなってきている」と評価していた。1軍出場した入団から3年目まで2割前後だった打率が今季は・243と確実性が増し、成長を見せている。

 入団から3年連続7本塁打。昨季は1軍出場すらなかった。これまで7本塁打の壁を打ち破れずにいたが、30本塁打を目標に掲げる今季は52試合目での到達。「とっとと超えたい」と通過点を強調し、覚醒の5年目としてまだまだ量産していくつもりだ。

 7日の試合後にベンチで汗をぬぐう姿が、涙を流していると一部で誤って伝えられた。「泣いていない。僕、汗かきなので」と苦笑いで否定。それでも「悔しさがないわけがない」と言い、バットで表現した。「自分の失策でチームが勝てなかった時とか結構キツい時があった」。過去の苦い思い出は、勝利に導く一発で取り返していく。(東尾 洋樹)

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2022年6月9日のニュース