ヤクルト・村上 「タコらないように」と験担ぎ“3タコ”食って3安打

[ 2022年6月9日 05:30 ]

交流戦   ヤクルト6-3オリックス ( 2022年6月8日    京セラD )

<オ・ヤ>8回無死二塁、村上は右前打(撮影・北條 貴史)
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 名勝負を繰り広げた京セラドームで試合を決めたのは、やはりこの男だった。ヤクルト・村上が決勝の右前適時打。「最低限、ランナーを三塁に進めようと引っ張りにいった。抜けてくれてよかった」と一塁ベース上で両手を突き上げた。

 同点の8回無死二塁、フルカウントから本田の低めスライダーをフルスイング。痛烈な打球が一、二塁間を抜けた。「走塁ミスをしていたので、何とか取り返したかった」。1―2の4回1死三塁では、三塁走者として浅めの左飛でタッチアップしたが途中で止まり、挟まれてタッチアウト。汚名返上の一打でリーグトップタイの46打点に再浮上した。

 4勝2敗で制した昨年のオリックスとの日本シリーズ。「最後アウトに取った瞬間は、今でも思い出せるくらい忘れられない瞬間」と人目をはばからず涙した。全てが2点差以内の死闘から約6カ月。この日も「どっちに転んでもおかしくない流れ。本当にしぶとい」とオリックスの強さを再認識した。

 験担ぎも効いた。カード初戦の前日は3打数無安打でチームも敗れた。試合前の食事で「タコらないように」と塩見とともにタコ焼きを3つ食べた。「2人とも3安打出た」と同期入団コンビで猛打賞。2年連続の交流戦勝ち越しにつなげた。

 阪神がソフトバンクに敗れたため、チームは再び交流戦の単独首位に立った。ただ、4年ぶり2度目の交流戦制覇の前に、まず見据えるのは目先の一試合だ。「何とか勝ち越せるように、また明日(9日)必死に頑張りたい」と村上。頼れる4番が、球団新記録の8カード連続勝ち越しに導く。(青森 正宣)

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