巨人・坂本復活祭!連敗3で止める40日ぶり復帰即174度目猛打賞 赤星は菅野の穴埋める53日ぶり3勝

[ 2022年6月9日 21:19 ]

交流戦   巨人4―3西武 ( 2022年6月9日    ベルーナD )

<西・巨>3回、先制の適時打を放ち、ベンチに戻りナインに出迎えられる坂本(右)(撮影・久冨木 修)    
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 巨人は、40日ぶり1軍復帰した坂本勇人内野手(33)の3安打の活躍などで連敗を3で止めた。打線は5試合ぶり今季15度目の2桁となる13安打を放った。投げてはルーキー赤星が5四球を与えながらも5回2安打1失点(自責0)と粘って4月17日以来53日ぶりとなる3勝目。エース菅野が38度台の発熱で急きょ先発を回避したピンチを救った。今村、守護神・大勢がそれぞれソロを浴び最後は1点差に詰め寄られ、9回の守備では丸と交錯した立岡が担架で運ばれ退場するなどしたが何とか逃げ切った。大勢は21セーブ目。

 右に左にセンターに坂本が止まらない。右膝内側側副じん帯損傷も完治し「5番・遊撃」で40日ぶりに帰ってきた主将は、2回先頭で迎えた第1打席は西武先発左腕・隅田の5球目148キロストレートをうまく逆方向にはじき返し復帰いきなりの右前打。3回の第2打席、2死一、二塁のチャンスでは先制点を叩き出す左前打を放った。

 5回には先頭に吉川が右前打で出塁。暴投で無死2塁とすると、続く4番・岡本和がリーグ単独トップとなる47打点目の勝ち越し左前打を放った。そして3打席目の坂本。今度は隅田の初球ストレートを完璧に捉え中前に。復帰戦でいきなり今季3度目、通算174度目となる猛打賞。立浪和義(中日)の歴代7位記録(175度)に「あと1」と迫った。この回はウィーラーにもタイムリーが飛び出し3―1と2点リードとした。

 エース菅野の代役としてマウンドに上がった赤星も初回から懸命に腕を振った。5回を投げ打たれた安打は栗山と滝沢に許した単打2本だけ。エース菅野の体調不良による緊急登板回避の穴を埋めるには十分だった。5四球とやや制球に苦しんだが、1失点(自責0)に「初回から思い切って、勝負していこうと思っていたので何とか5回1失点にまとめられたのは良かったと思います」とコメントした。

 7回には、5回に61日ぶりとなる安打を放ったウィーラーが今季初マルチとなる右翼線二塁打でチャンスをつくると、立岡がきっちり代走・重信を還す中前打で加点。中継ぎ陣は高梨が2イニング無失点、今村が呉念庭にソロを被弾、大勢がオグレディにプロ2本目となる本塁打を浴びたが21セーブ目を挙げ連敗を「3」で止めた。この勝利で交流戦の成績は7勝8敗とした。10日からの交流戦最後のカードは舞台を仙台に移し楽天と戦う。

 ▼坂本(3回に先制打) 打ったのはチェンジアップです。2アウトからつないでくれたチャンスだったので、なんとかランナーを還したいと思っていました。1軍に戻ってきた復帰戦で先制のタイムリーが打て良かったです。

 ▼岡本和 後ろが勇人さんだったので良い形で次につなぐ事を考えていました。結果としてタイムリーになって良かったです。

 ▼ウィーラー(5回、16打席ぶり安打がタイムリー) 久しぶりの打点で、チームに貢献できてうれしいよ。次の打席も打てるように頑張るよ。

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