好調の阪神が「6月絶好調男」大山がひと休み 連勝6でストップに矢野監督「毎回打てるわけないから」

[ 2022年6月9日 05:30 ]

交流戦   阪神0ー1ソフトバンク ( 2022年6月8日    ペイペイD )

<ソ・神>8回、満塁の好機に三振に倒れる大山(撮影・岡田 丈靖)              
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 阪神は8日、交流戦のソフトバンク戦で今季14度目の零敗を喫し、6月初黒星で連勝も6で止まった。絶好調の大山悠輔内野手(27)が8回1死満塁で空振り三振に倒れるなど6月7試合目で初の無安打。0―1の小休止で交流戦2位に後退した。DeNAが敗れた中、今季初の最下位脱出も9日以降へ持ち越した。

 今の大山で点が入らなかったのなら仕方ない。そう割り切るしかない。矢野監督が一番感じていた。

 「悠輔(大山)の場面も一番いいところで回ったんでね。交流戦で頑張ってくれているし、毎回毎回打てるわけじゃないから。う~ん、もちろん点を取りたかったし、勝ちたかったけど、そういうのも受け止めていかなあかん試合かな」

 最大の好機は0―1の8回1死満塁。最高の好機が「6月絶好調男」に回ってきた。カウント2―2からの6球目、又吉の内角高めに抜けて来た146キロにタイミングが合わず、大山は空振り三振に倒れた

 直前に佐藤輝を4球連続ボールで歩かせるなど、又吉は制球が定まっていなかった。それが逆に、連日狙い球を見事に仕留めてきた大山には打ちづらかったのか。6月過去6戦全てで安打し、20打数11安打、5本塁打、12打点と大当たりのバットがついに沈黙。過去5戦連続安打、4戦連発中だった西純の登板試合でも今季初めて無安打に終わった。続く糸原も空振り三振で、勝機を逸した。

 昨年6月以来の7連勝には届かなくても、悲観することはない。14度目の零敗、うち半分の7度が「0―1」。指揮官が「あれだけいいコースに投げられたら、そんなに簡単じゃない」と振り返ったように、今回は「ノーヒッター男」東浜らソフトバンク投手陣が上だった。4回2死一、二塁では糸原の右前打で二塁走者・近本が中村晃の好返球と甲斐の好捕&タッチに阻まれ、本塁憤死の惜しい場面もあった。

 交流戦首位で並んでいたヤクルトが勝ったため、2位に後退。セ・リーグ5位のDeNAが敗れ、勝っていれば今季初の最下位脱出だったという悔しさも残る。佐藤輝も10試合連続安打で止まった。それでも、パ・リーグ首位のソフトバンクと紙一重の戦いを演じた試合内容は、5月までとは明らかに違う。昨季最多安打の近本は2安打を加えた計68安打で今季初めてリーグ最多に浮上した。交流戦優勝、そしてペナントレースでの巻き返しへ、再出発すればいい。(山添 晴治)

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