巨人・桑田コーチ　アンドリースは「これ以上ないスタート」　クイック改善は「コツコツと」

交流戦   巨人1―3ソフトバンク （ 2022年5月31日    東京D ）

＜巨・ソ＞6回を投げ終え、桑田投手チーフコーチ（右）と話す先発のアンドリース（撮影・河野　光希）
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　巨人は打線がわずか5安打と振るわず、ソフトバンクに逆転負け。2連敗を喫して貯金が6に減った。首位のヤクルトが勝ったため、ゲーム差は3に開いている。

　来日初登板初先発となった新助っ人のアンドリースが毎回のように走者を得点圏に背負いながらも要所を抑え、6回6安打無失点。来日初勝利の権利を得て降板したが、降板直後の7回に鍬原、高梨のリリーフ陣が打たれて1―1と追いつかれ、白星が消滅した。打線は新助っ人のウォーカーが初回に11試合ぶりの一発となる9号ソロを右中間スタンドに叩き込んで先制したが、得点はこれだけ。1―1で迎えた8回、岡本和の失策で塁に出した走者に代打・明石の今季初安打となる右中間三塁打で本塁生還を許し、これが決勝点となった。また、高梨、岡本和に計2失策が出て不名誉な両リーグ一番乗りとなる今季40失策に到達している。

　巨人の桑田真澄投手チーフコーチ（54）との一問一答は以下の通り。

　――アンドリースの評価

　「これ以上ないスタートを切りましたよね。本当に丁寧に投げていたなと思います。最初先頭にヒットを打たれてどうなるかなと心配したけど、2番バッターを自分でタッチ、ダイビングして、あの1つのアウトが彼に勇気を与えたと思う。ああいう気迫ですよね」

　――4回まで毎回ピンチを背負ったが

　「日本の打者は簡単にアウトになってくれないという印象を持っているみたい。なかなか日本のバッターは手ごわいと言っていた。だからこそ、粘り強く投げていこうと話していた。その通り粘り強く投げていた」

　――130キロ台のカーブが有効だった

　「彼のカーブはいいカーブだし、チェンジアップ、スライダー、どれをとってもいいボール。ストレートを軸にこれからもいいピッチングをしてくれると思います」

　――クイックについては

　「そういうことも含めて日本の打者、走者は隙を見せると前の塁を狙う、そういったこともこれから徐々に良くなっていくと思いますし、改善していきたいと思います」

　――改善の見込みは

　「一日でできることじゃないので、時間がかかるかもしれませんが、コツコツとやっていきたいと思います」

　――次回も中6日か

　「そうですね。そのつもりです」

　――7回は高梨が初球を打たれた。結果論だが丁寧に攻めたいところ

　「打たれたら必ずそういう反省になる。打線が点が取れない状態が続いている。そういうときこそピッチャー陣がカバーしたい」

　――8回に平内が決勝点を許した

　「平内はここのところ良くなっている。今日はタイムリーを打たれてしまったけど、彼の状態はいいし、今年成長しているとみている」

　――今村も9回に失点

　「今日はストライクをそろえすぎたというか、1ストライクから勝負しにいって打たれた。もう少しボール球をうまく使ってほしかった」