阪神・佐藤輝、6月3日からの日本ハム3連戦で最速11球団制覇弾へ挑む!「いい結果が出たらいい」

[ 2022年5月31日 05:30 ]

6月3日からの日本ハム戦で11球団制覇弾を狙う佐藤輝
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 目指せ、最速11球団制覇弾――。前カードのロッテ3連戦で2本塁打を放った阪神・佐藤輝明内野手(23)は、来月3日からの日本ハム3連戦でアーチを架ければ自軍以外の全11球団からの本塁打をマークする。入団2年目での達成なら2005年の交流戦開始以降、12球団最速となる。阪神OBのBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)の前での快挙達成へ弾みを付けるべく、31日からは昨季に1試合3発を記録した西武3連戦に臨む。

 5月の月間防御率1点台を誇りながら貧打にあえぎ、依然として最下位に沈む猛虎。31日からは、反攻のきっかけとしたい甲子園6連戦に臨む。佐藤輝は「なんとか一戦一戦、勝ちに行って、良い結果が出たらいいなと思います」と短い言葉に決意をこめた。

 そんな若き大砲が、スラッガーの称号にふさわしい記録に王手をかけている。前カードのロッテ戦では、初戦でバックスクリーンへ劇的決勝弾を放り込むなど3試合2本塁打。これで自軍を除くと、アーチを浴びせていない球団は、日本ハムを残すのみとなった。

 その日本ハムと、来月3日から甲子園で相まみえる。入団2年目での11球団制覇となれば05年の交流戦開始以降では史上最速。高卒の巨人・岡本和やヤクルト・村上、大卒のソフトバンク・柳田や西武・山川といった名だたる強打者たちもなし得なかった快挙だが、佐藤輝ならあっさり通過しても驚きはない。

 日本ハムには昨年の交流戦で13打数3安打に抑えられたが、新人だった昨春キャンプの練習試合では“プロ1号”を放った相手でもある。新庄監督に代わった今春キャンプ中の2月8日の練習試合でも左前適時打と右翼線二塁打でマルチ安打し、敵将から「1打席目の三遊間の当たりなんか素晴らしい」と賛辞を引き出した。苦手意識はない。

 普段以上にモチベーションも高いはずだ。昨オフの新庄監督就任時には「凄い面白そうですよね。(現役時の)プレーもそうですけど、見た目が華やかな感じで。凄いかっこいいなと思っていました」と目を輝かせ、「みんなが驚くような活躍をしたい」と交流戦での対決へ胸を躍らせていた。そして有言実行する時が来た。指揮官として聖地に帰還するかつての猛虎のスターを、現在の猛虎の主砲として迎え撃つ。

 その前に…31日からは昨季メットライフドームで衝撃の1試合3本塁打を浴びせた西武との3連戦に臨む。自身が本塁打を放った試合の連勝こそ「5」でストップしたが、それでも本塁打を打てば7勝4敗、勝率・636。チームの勝利に直結するアーチを架けることで、最速11球団制覇にも前進する。(阪井 日向)

 ○…プロ2年目の佐藤輝(神)が6月3~5日の日本ハム戦で本塁打を打てば、所属の阪神を除くセ・パ全11球団からの本塁打を達成する。05年の交流戦開始以降、生え抜き選手の11球団から本塁打の最速達成はプロ4年目で05年中村(西)、06年村田修一(横浜)、09年松田(ソ)、近年では21年の村上(ヤ)ら。佐藤輝はこれを上回る新記録に挑む。なお同じくプロ2年目の牧(D)があとオリックスと日本ハムを残す9球団で続く。こちらの11球団制覇達成は最速で7日。日付では佐藤輝が早い。

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