阪神・藤浪が1軍昇格 「ジョーカー」的な働き期待 矢野監督「チームの力になってくれる」

[ 2022年5月31日 05:30 ]

31日に1軍に昇格する藤浪

 2軍調整を続けていた阪神・藤浪が31日、中継ぎ要員として、斎藤に代わって1軍昇格する。4月上旬の新型コロナウイルス感染から同29日に実戦復帰し、ここまで2軍戦で5試合(プロアマ交流戦1試合)に登板。順調に調整を終えた右腕には中継ぎとしてだけでなく「ジョーカー」的な働きが期待される。

 「(藤浪は)ロング(リリーフ)ではないけど。スグル(岩崎)も湯浅もちょっと登板が増えてるんで、そういうところで浜地がいなくなっちゃって。じゃあ誰だ?となった時に現状、晋太郎がハマってくれるとチームの力になってくれる」

 矢野監督はブルペン陣を補強すべく、基本的に藤浪を中継ぎ起用する方針を示した。当面は大量リード時やビハインド時に、投入していく見込み。福原1軍投手コーチも「まずは楽な場面じゃないですけど、そういうところから(の登板)とは思っている」と見通しを立てた。結果を残し続ければ当然、勝ちパターンへの道も開く。ただ、2年連続で開幕投手に抜てきした藤浪の存在価値は、それだけにとどまらない。

 今後、先発陣に不都合が生じた場合には、先発要員としても計算が立つ。さらにロングリリーフ要員としてもメドが立つ。先発、中継ぎの両方で有事のバックアップ要員となれる藤浪を、1軍ベンチに置く意義は大きい。

 2軍では5試合計17イニングに登板し、防御率0・53。投球回を大きく上回る24奪三振と格の違いを見せつけた。直近28日のウエスタン・中日戦での2回無失点4奪三振で、最終調整を終えた背番号19。交流戦で逆襲を期す虎にさらなる力を与える。(石崎 祥平)

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2022年5月31日のニュース