エンゼルス・大谷 10号&11号連発 本塁打王争いでリーグ5位タイ浮上 オオタニサンデーだ3週連発

[ 2022年5月31日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス10―11ブルージェイズ ( 2022年5月29日    アナハイム )

<エンゼルス・ブルージェイズ>3回無死一塁、大谷が2打席連続本塁打となる2ランを中越えに放つ(撮影・篠原 岳夫)
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 日曜昼は「SHO―TIME」だ。エンゼルスの大谷翔平投手(27)が29日(日本時間30日)、ブルージェイズ戦に「2番・DH」で出場。初回の10号ソロでメジャー4度目の2桁本塁打に到達し、3回は11号2ランを放った。1試合2本塁打は今季3度目。日曜日は3週連続本塁打で、デーゲームも今季4本塁打目と好相性ぶりを発揮。本塁打王争いでリーグ5位タイに浮上した。

 アナハイムの抜けるような青空が広がる日曜の昼下がり。大谷の気合は自然とみなぎった。1、2打席目に本塁打を放ち、昨季に並ぶ今シーズン3度目の1試合2発。日曜のデーゲームで3週連続のアーチとなり「いい打席だった」と手応えを語った。

 初回は右腕ベリオスのカーブを右越えに運び自身4度目の2桁10号に到達。3回は92・9マイル(約149キロ)直球を中堅フェンス後方の茂みまで運んだ。2打席連発は今季2度目。前夜まで代打出場を含め今季ワースト5試合連続&17打席連続無安打と苦しんだだけに「1日だけでは分からない。明日以降、どういう感覚なのかというのを確かめてやりたい」。表情は緩めなかったが、試合前の即席サイン会に並んだ地元の少年たちや、30日(日本時間31日)の「戦没将兵追悼記念日(メモリアル・デー)」を前に右翼席に招待された白い制服姿の海兵たちが大喜びする様子が映し出されるなど、ファンは歓喜に包まれた。

 これで今季デーゲームで行われた14試合では打率・346、4本塁打。ナイター34試合は打率・211、7本塁打で、試合数の違いから本塁打数こそ届かないが、上回る打棒を発揮。打者の指標で最重要視されるOPS(出塁率+長打率)では夜の・692に対し、昼は1・058と大差がついている。さらにベリオスからは通算3発目で、モンタス(アスレチックス)と並び大リーグ投手別最多タイと好相性ぶりを発揮した。2年目まではデーゲームをむしろ苦手とし、かねて「デーゲームは多少(ボールの)見にくさだったりとかはある」と語っていたが、夜間より気温が高いだけに体はよく動く。今季は腰の張りや右股関節の張りなど万全ではない中、体に切れさえあれば打てることを改めて証明した。

 11本塁打は一気にリーグ5位タイに浮上。メジャー5年間で6月は通算打率・323、同22本塁打と月別では別格の好成績を残し、夏場へ向け調子を上げる傾向がある。今季大谷が本塁打した試合は7戦全勝だったが、乱打戦の末に敗れ、チームは今季初の5連敗。首位アストロズとは3・5ゲーム差に広がり、「6月男」の巻き返しが必要不可欠だ。次戦は31日(日本時間6月1日)から敵地でのヤンキース3連戦。米野球の総本山ニューヨークで、2日(同3日)には先発マウンドに上がる。

 《夜顔から昼顔に》大谷の1試合複数本塁打はメジャー通算9度目で日本選手トップ。2位はイチロー(マリナーズ)の7度。デーゲームの通算打率.264はナイターの同.262とほぼ同じ。2年目まで昼に苦しんだが、昨季から傾向が逆転し「昼顔」に。15打席以上対戦した投手で最も好相性はリン(ホワイトソックス)で打率.444。2位はモンタス(アスレチックス)、ベリオス(ブルージェイズ)でともに.429。

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2022年5月31日のニュース