トヨタ自動車が第2代表決定戦へ 多木3安打「今年にかける思いは強い」

[ 2022年5月31日 16:02 ]

都市対抗野球大会東海2次予選第2代表決定トーナメント1回戦   トヨタ自動車6-0東海理化 ( 2022年5月31日    岡崎レッドダイヤモンドスタジアム )

先制打を含む3安打の活躍を見せたトヨタ自動車・多木
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 トヨタ自動車が東海理化を終盤に突き放し、第2代表決定戦にコマを進めた。打で勝利に貢献したのは多木裕史。0―0の3回無死一、三塁から、右越え適時二塁打を放った。

 「うまく反応できました。チャンスで点を取れない嫌な展開が続いていたので、何としても打って点を取って主導権を握りたかった」

 カウント1―1から内寄りのストレートを巧みにさばき、三塁走者・徳本健太朗が先制のホームを踏んだ。2回1死二、三塁の先制機では後続が凡退。漂い始めた重苦しい雰囲気を、10年目のベテランが振り払った。初回、5回の安打とあわせて3安打1打点。今大会の3試合は10打数6安打2打点と、3番打者としての役割を全うしている。

 「去年は活躍できず、今年にかける思いは強いです」

 昨年の2次予選は原因不明の首痛に苦しみ、1試合も出場することなく終わった。本戦には何とかベンチ入りを果たしたものの、出場機会のないままチームも初戦敗退。悔しさを胸に刻み、今季を迎えた。「今年が勝負。ダメなら終わりという気持ちです」。29日のヤマハ戦では右翼の守備でも好守を披露するなど、攻守で輝きを放っている。

 大黒柱として期待される2年目の吉野光樹は、公式戦初完封を飾った。140キロ台後半のストレートにチェンジアップ、フォークがさえ、8奪三振の散発5安打。危なげない投球で、試合を締めくくった。

 「冷静にバッターを見て投げられたと思います。ヤマハには負けましたが、自分で勝てるようにと思って試合に臨みました。完封はうれしいし、自信につながります。この調子を維持していきたい」

 9回表に味方打線が4点を追加。勝敗の行方はほぼ決したが、川尻一旗投手コーチに「最後まで行きます」と直訴し、9回裏も3者凡退に封じた。これで2試合15回を投げ、防御率は0・60。抜群の安定感で、屋台骨を支えいてる。

 「守備からリズムをつくる自分たちの野球を貫いて、次で決めます」

 8年連続24回目となる本戦出場へ、あと1勝。多木はナインの総意を代弁した。

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