九州ハニーズ 狙う優勝ラッシュ 6月11日開幕「ホークスカップ クイーンズトーナメント」出場

[ 2022年5月31日 09:43 ]

5月上旬の大会で優勝した九州ハニーズ(後列右から2人目が川端)
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 今年1月に創部した女子硬式野球クラブチームの九州ハニーズが5月上旬に愛媛県で18チームが参戦して行われた「第15回子規記念杯女子硬式野球フェスタ」で初出場初優勝を果たした。今後は6月11日開幕の「ホークスカップ クイーンズトーナメント」(スポニチ後援)にも出場する予定。優勝ラッシュを狙っている。

 
 部員13人は出場チームで一番少なかった。そんなハンデにも負けず九州ハニーズは頂点に立った。ソフトバンクなどでNPB通算316安打を放った宮地克彦監督は「ちょっと出来過ぎですけど、1試合ごとの成長度が凄かったですね」と目を細めた。

 女子野球の普及と九州で女子野球を長く続ける環境づくりを目的に、ヤクルトの川端の妹・友紀と楢岡美和の2人が今年1月にチームを立ち上げた。トライアウトを行い、元エイジェック出身の選手ら部員13人で始動。優勝した大会では初戦で折尾愛真短大を12―1のコールドで下すと、2回戦では高知中央高に5―4でサヨナラ勝ちした。決勝では元女子プロ野球選手が多く在籍する、はつかいちサンブレイズ(広島)に3―0で勝利した。川端は「全員が同じ方向を向けた。誰か一人でも欠けたら優勝できなかったと思います」と振り返った。

 現在は福岡県大野城市内のグラウンドと福岡市内の室内練習場が主な拠点だ。選手によっては仕事の都合で練習に参加できる日が異なり、練習を早く切り上げ仕事に向かう選手もいる。平日はノックなど基本練習を中心に行っている。試合がない週末には実戦を意識した練習メニューに取り組んでいる。選手のは明るく元気で、周囲への感謝の気持ちを常に持っている。川端は楢岡とともにスポンサー探し、練習場の確保に奔走するなどゼロからチームをつくり上げてきただけに「練習できることは当たり前じゃないとずっと思っています」と話した。

 チームは6月11日からペイペイドームなどを舞台に行われる「ホークスカップ クイーンズトーナメント」に出場する。川端は「勝つことが最大の恩返しになる。ガムシャラに目の前のボールを追いかけていきたい」と意気込んだ。

 
 元ロッテの小林亮寛投手兼トレーニングコーチと、元ヤクルトの水野祐希バッテリーコーチ兼運営サポートの2人がチームを支える。
 投手部門を主に担当する小林コーチは、川端や楢岡ら主力選手の姿勢を評価する。軟式やソフトボール出身で硬式経験が少ない選手に対して「みんなで頑張ろうという空気をつくってくれている」と言う。「チームは伸びしろがたくさんあります。おこがましいですけど、女子野球のレベルを上げていくことを使命感としてやっています」と話した。
 水野コーチは「野球もそうですけど、ほかの部分(普及イベントなど)でも日本一になりたいですね」と語った。

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