落合博満氏 ケチがついた05年交流戦 “降竜戦”でV逸し「なかったら、勝っていたんだと思う」

[ 2022年5月31日 20:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が31日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。交流戦の難しさを改めて語った。

 今季の交流戦について、ヤクルトの2試合連続サヨナラ勝ちが印象的だと語った落合氏は、交流戦で白星を伸ばせないと、その後に影響するかと問われ「それは、あります」と中日時代の経験から語った。特に2005年の交流戦元年。「オリックスとの最初のゲームかな。台風来ていて、当然中止だろうと予想のもとで球場入って。なんか、やっちゃったんだよね」と苦笑いで振り返った。選手のモチベーションも高まらず、「俺(の気持ち)も中止の方に向いていたし、なんでこんな日にやるんだよ、というのがケチのつけ始めだったね」という。

 それまで中日は首位を快走していたが、「交流戦5割でいいや、というのがまずかったのかもしれない。球団初めてつくった楽天に3連敗したのは、うちが初めてだったからね」と思ったように勝ち星が伸ばせず、15勝21敗でセ・リーグの首位からも転落。当時は“降竜戦”などと皮肉を込めて呼ばれた。データなどはスコアラーから入手するが、「(相手)選手を知らないってこと。選手の動きはセ・リーグとパ・リーグでやっている回数が違うから」と難しさを分析。結局、交流戦の負け越しが響いたとして、終盤、阪神に追いつけず、連覇を逃し「交流戦がなかったら、勝っていたんだと思うけどね」と振り返った。

 そんな交流戦の是非について問われた落合氏は「俺は反対派ですよ。もともとは」とキッパリ。「今でも36試合から18試合にして、1年おきにホームとビジターを変えるという中途半端なやり方」と持論を展開し、「どちらかと言えば、セ・リーグはセ・リーグ、パ・リーグはパ・リーグで、覇者を決めて日本シリーズという方がいいんだろうと思うけど。だからメジャーの交流戦とは意味合いは違うと思う」と語った。

 また、今季の交流戦の順位予想については「これは、やってみないと分からないね。力があっても、そのときの状況によって状態が悪ければ負けるし、力がなくても、うまくかみ合えば勝っていく、というね。どこか有利というのは言い切れないね」と話していた。

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