日本ハム・清宮 初の1試合2発&2打席連発 「コア弾」と「おかげさま弾」と命名

[ 2022年5月6日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―8楽天 ( 2022年5月5日    札幌D )

<日・楽>4回、同点ソロを放ちベンチの選手らとタッチを交わす清宮(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの清宮幸太郎内野手(22)が5日の楽天戦で、5年目で初の1試合2本塁打&2打席連発をマーク。野球少年・少女が多数詰めかけたこどもの日に希望のアーチをかけた。しかし、チームは4―8で逆転負けし、今季3度目の同一カード3連敗。借金は今季最多を更新する12まで膨らみ、6日も敗れ、首位・楽天が勝つと自力優勝の可能性が消滅する。

 締まった体幹を鋭く回転させた。子供たちに夢を与える2本のアーチ。「コア弾」「おかげさま弾」と新庄監督の現役時代のように命名し、「久々にあんな感じの本塁打を打てた。一番いい日に打てた」と笑った。

 右内腹斜筋肉離れで約8週間の長期離脱が決まり、ロッカー整理に訪れていた近藤から香水をかけられて臨んだ一戦だった。2回に岸の直球にやや泳がされながらも右手一本で右翼席最前列へ運び、29日ぶりの一発となる3号ソロ。4回には再び岸から、直球を完璧に捉える右翼席中段への4号ソロを放った。

 昨オフにともに自主トレを行ったソフトバンク・柳田が4日に2戦連発。明大ラグビー部出身のトレーナーから教わった、同部直伝の腹筋運動の効果を語っている。「ギータさんが“腹筋弾”と出ていたじゃないですか。それこそコア弾」。清宮がにんまりとした。

 実は自身も明大ラグビー部の友人の助言をもらっていたのだ。同部主将を務め、現在はラグビーのリーグワン1部・浦安(旧NTTコミュニケーションズ)で活躍する同学年のSH飯沼蓮に数日前に「最近、出力がない」と相談。「コアが足りない」と指摘され、体幹を強化した。効果が表れた、柳田に続く「コア弾」だった。
 そして「おかげさま弾」の方。「いつも稲葉さん(GM)とか誠さん(金子野手総合兼打撃コーチ)が試合後もずっと(居残り練習に)付き合ってくださっているので、少しずつ身になっているかな」と、サポートに感謝するからこその命名だった。2発を見届けた新庄監督も広報を通じ「いい感じになってきたね」と称えた。

 清宮は1年目から人気映画「スター・ウォーズ」のテーマ曲を登場曲で使用。さらに今季は得点圏に走者がいる場合は「帝国のマーチ」(ダース・ベイダーのテーマ)を使用する。本場・米国で5月4日は劇中の名ゼリフにちなんで「スター・ウォーズの日」とされる。日本時間では1日遅れとなったが、清宮のライトセーバーが鋭さを増してきた。チームが低迷する中、覚醒の予感は朗報だ。(東尾 洋樹)

 ▽清宮のプロ入り後のこどもの日 過去の試合出場は1年目の18年のみ。ロッテ戦に「5番・一塁」で先発出場して4打数1安打。プロ初の内野安打で、ドラフト制後最多タイの高卒新人デビュー4試合連続安打を記録した。

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2022年5月6日のニュース