ソフトB・柳町 10戦連続安打で打率・391まで上昇 野球少年に「喜び分けてあげられたかな」

[ 2022年5月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9-3オリックス ( 2022年5月5日    ペイペイD )

<ソ・オ>6回、2点適時二塁打を放った柳町はナインの出迎えに笑顔(撮影・岡田 丈靖)            
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 かっこいいぞ、やなぎまち!ソフトバンクは5日、オリックスに9―3で快勝し、今季3度目の同一カード3連勝を収めた。柳町達外野手(25)が6回の決勝二塁打など2安打2打点の活躍。栗原の故障離脱で出番が巡ってきた3年目の若鷹が、10試合連続安打で打率・391と猛アピール中だ。チームはこどもの日に2014年から1分けを挟んで7連勝となった。

 子供たちの希望も乗せた打球は左中間を破った。普段はクールな柳町が二塁ベース上でガッツポーズ。本拠地初のお立ち台では野球少年たちの真っすぐな視線を受け、スポットライトを浴びた。

 「子供の頃、憧れていた舞台で(野球少年に)喜びを分けてあげられたかな。まだ僕自身、出だしなので柳町という名前を覚えて帰ってください」

 1―1の6回に1死二、三塁の好機での第3打席。「がむしゃらに振ってやろう」と初球151キロ直球を振り抜いた。決勝の2点二塁打。2打席連続三振を喫していた悔しさを晴らし、連続試合安打は10に伸びた。

 こどもの日でスコアボードの選手名がひらがなで表記されたペイペイドーム。6回の勝ち越し二塁打で子供たちの期待がさらに膨らんだ7回1死一、二塁では左前打を放ち、続く上林の2点適時打をアシストした。この回は四球を挟んだ6連打などで6点。規定打席不足ながら打率・391に上昇し、今や「やなぎまち」は打線に欠かせない存在だ。

 少年時代に忘れられない試合がある。07年9月19日の日本ハム―楽天戦。東京ドームでダルビッシュと田中将大の投げ合いに夢中になった。「迫力が違いました。プロ野球に憧れましたね」。今は自分が子供たちに夢を与える立場。昨年12月に北九州市で行われた野球教室では初めて講師役を務めた。「子供が大好き。野球が楽しいという気持ちを思い出させてくれた。元気をもらったので、次は夢を与えるプレーをしたい」という誓いを果たした。

 チームはこどもの日に14年から1分けを挟み7連勝。3月29~31日のロッテ戦以来となる同一カード3連勝を収め、藤本監督は「(得点圏では)ファーストストライクから打ってくれれば打てる。よい経験だし、よく打ってくれた。打線も見事なつながり」と柳町の活躍を称えた。

 「まだまだレギュラーを獲ったつもりはない。一日一日アピールしていく」と柳町。きょう6日は「完全試合男」のロッテ・佐々木朗に立ち向かう。この勢いのまま令和の怪物も打ち崩す。 (福井 亮太)

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