近江・山田　再出発の2失点完投&決勝打含む2安打3打点「自分が投げて、しっかり勝ちきることが大事」

春季高校野球滋賀大会準決勝   近江7－2綾羽 （ 2022年5月5日    マイネット皇子山 ）

＜綾羽・近江＞初回、打者のスイングをアピールする近江・山田陽翔
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　各地で行われ、今春選抜準優勝の近江は綾羽との準決勝に快勝。同決勝以来のマウンドとなった今秋ドラフト候補の山田陽翔（3年）が投げては2失点完投、打っては2安打3打点と躍動した。

　マウンドに帰ってきた。近江・山田が今春選抜決勝の大阪桐蔭戦以来の実戦登板で119球を投げ、7安打2失点完投。4番としても決勝打を含む2安打3打点で、3年ぶりの決勝進出に貢献した。

　「夏のシードを考えたら、自分が投げて、しっかり勝ちきることが大事。体の状態は、すごく良かった」

　3回まで完全投球。4―0の4回に3安打を集中されて失点も、集中力を欠くことはなかった。打っても初回1死一、二塁で左前へ決勝打となった先制適時打。“二刀流”の真骨頂を発揮した。

　当初、春季大会は野手専念の予定だった。だが、この日の相手が県内の実力校・綾羽とあってマウンドへ。先発を告げられた4日前の1日から選抜以来の投球練習を再開したばかりだが、最速144キロで無四球（1死球）と貫禄の投球を展開した。3球団が視察し、阪神の筒井和也スカウトも「球種も多彩で崩れない」と評価。7日の決勝も「しっかり足元を固めて臨みたい」と山田。リベンジの夏につなげるため、春の頂点も譲れない。