ブルージェイズ・雄星 待望の移籍後初勝利 最強ヤンキースの連勝11で止めた!

[ 2022年5月6日 02:35 ]

ア・リーグ   ブルージェイズ2ー1ヤンキース ( 2022年5月4日    トロント )

<ブルージェイズ・ヤンキース>移籍後初勝利を挙げた菊池(カナダ通信提供・AP)
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 待望の1勝だ!ブルージェイズの菊池雄星投手(30)が4日(日本時間5日)、本拠地トロントでのヤンキース戦に先発。11連勝中だった相手を6回3安打1失点に抑えて7三振も奪い、今季5試合目で移籍後初勝利を挙げた。前回登板から2段モーションをやめ、新球「ハード(速い)スライダー」も多投。最速97マイル(約156キロ)の直球の割合を増やすなど今後の登板への手応えもつかんだ。

 やっと一員になれた。最後の窮地を切り抜け、地元ファンから拍手を浴びた菊池は胸を張ってベンチに戻った。11連勝中の相手を6回3安打1失点。登板5試合目で待望の移籍後初勝利を挙げ「一番はホッとしている。本当に理想に近い形だった」と実感を込めた。

 序盤から好投した左腕が2―1で迎えた6回に1死三塁とされた。打席にはジャッジ。強打者ではあるが、内野は前進守備を敷いた。“1点もやるな”というベンチのメッセージを胸に刻み、フルカウントから96マイル(約154キロ)直球で見逃し三振。続くリゾはこの日の最速タイ97マイル(約156キロ)直球で三邪飛に抑え「とにかく強気に攻めていけた」と力を込める。地区首位を走るヤ軍とは今後も対戦が予想されるだけに、相手への印象も含め大きな1勝だった。

 過去4度の登板は速球がシュート回転するなど制球難。今季4勝の同僚、24歳のマノアがリリース時に腕を伸ばす点を意識していると聞き、より打者に近いポイントで球を離すよう意識すると球威が戻った。前回登板からは制球を乱しやすかった2段モーションをやめ、新たに加えた球種でカットボールとスライダーの中間にあたる平均88マイル(約142キロ)の「ハードスライダー」を多投。この日も継続し、ストライク率は前回59%から69%に向上し、78球中、30球も同スライダーを投じて7三振につなげた。変化球を生かす直球の割合も前回33%から44%に増え、チャーリー・モントーヨ監督も「ストライク先行が全てだ」と評した。

 昨年オフに3年間所属したマリナーズをFAとなり、3年総額3600万ドル(約46億4000万円)の大型契約で移籍。責任も大きく、菊池は「早く勝ちたい思いがあった。この勝利は凄く大きい」と言う。球団、ファンの期待に応えるため、ここから白星を積み重ねる。

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2022年5月6日のニュース