エンゼルス・大谷が3勝目 今季最速161キロ超で11K無失点&2安打1打点

[ 2022年5月6日 05:31 ]

ア・リーグ   エンゼルス8―0レッドソックス ( 2022年5月5日    ボストン )

7回、2死二塁でレッドソックスのストーリーを三振に仕留め、雄叫びを上げるエンゼルス・大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は5日(日本時間6日)、ボストンでのレッドソックス戦で「3番・投手」で先発出場。今季最長の7回、最多の99球を投げ、6安打無失点11奪三振、無四球で3勝目を挙げた。打っては4打数2安打1打点で、6試合ぶりのマルチ安打を記録した。

 試合は7回にエンゼルスがウォルシュの右越え2点本塁打で先制すると、8回にも大谷の適時打などで一挙5点を加えるなど、8―0で快勝。レッドソックスに連勝し、貯金7とした。

 大谷は初回、いきなり3者連続三振(2番打者は振り逃げで出塁)と上々の立ち上がり。3回は2死から連打を浴びたが、4番・マルティネスを三振に仕留めた。

 5回、先頭打者に二塁打を許したが、2死までこぎつけると、2番ディバースへの初球は100・3マイル(約161・3キロ)と、今季最速をマーク。さらに160キロ台の速球を声を出しながら連投し、見逃しの三振でピンチを脱すると、小さくガッツポーズをみせた。

 6回に10個目の三振を奪い、今季2度目の2桁奪三振を記録。マルティネスに左翼へ二塁打を打たれ、再度得点圏に走者を背負ったが、後続を断ち切った。7回も安打を許したが、最後は11個目の三振で切り抜けると雄叫びをあげた。

 99球のうち、ストライクは81球で、ストライク率は自己最高の81・8%。3ボールになったのは7回2死のストーリーに対しての1度だけだった。1試合で奪った空振り29は、昨年9月のアスレチック戦の26を上回り最多となった。

 打者では初回の1打席目は一ゴロだったが、4回の2打席目はあと少しで本塁打という大飛球を中堅に打ち上げ、中堅手が太陽光で打球の行方を見失ったことで、中越えのシングル安打という“珍事”に。7回の3打席目は中飛。8回の4打席目は左翼フェンス直撃の適時打で、チームに4点目をもたらした。

 レッドソックスの本拠地・フェンウェイパークで投手が1番から4番の打順で出場したのは、1919年のベーブ・ルース以来103年ぶり。大谷は1日のホワイトソックス戦で右股関節の張りを訴え、加えて前日4日のレッドソックス戦は延長戦となり、5日のデーゲームは試合開始まで14時間ほどしかない中での先発登板だった。

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