広島・栗林 四球減の徹底誓う 現状7試合連続無失点中「クイックに変えてからイメージ通りの球がいく」

[ 2022年4月27日 05:30 ]

ヤクルト戦が雨天中止となりランニングに励む栗林(撮影・奥 調)
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 広島―ヤクルト3回戦(マツダ)が雨天中止となった26日、広島・栗林良吏投手(25)は「初志貫徹」を果たすべく、四球減の徹底を改めて誓った。制球力の向上に取り組む今季は登板10試合で5与四球。失点した2試合は、いずれも四球を与えていた。開幕から1カ月が経過して本調子を取り戻したいま、再度課題を見つめ直した。

 与四球数が栗林の調子のバロメーターになっている。今季初登板だった3月27日のDeNA戦で2与四球1失点、4月2日の中日戦では無走者からの四球がサヨナラ負けにつながった。この黒星を境にして投球内容が好転。前回24日のDeNA戦で四球を与えるまで6試合連続無四球と制球が改善され、7試合連続無失点中と本来の調子を取り戻した。

 「四球を出すとピンチになるし、実際に点も取られている。試合数に対して与四球数が減ったわけではないけど、これを継続していければ減るだろうという手応えは感じている。意識していることを継続していきたい」

 昨季は52回1/3を投げて28与四球。被安打23よりも四球数が上回ったことを反省し、今オフは四球減を掲げてきた。開幕から1カ月が経過し、今季は9回で5与四球。数字として大きな変化はないものの、本人は「いい感じに進んでいる」との手応えがある。

 そう振り返る理由の一つは、2四球を与えた前回24日のDeNA戦にある。同点の9回に登板し、先頭のソトを四球で歩かせた。「いい四球と悪い四球がある。ソトは本塁打があるし、(20日の)阪神戦で“あっち向いてほい”の本塁打があった」。一発を警戒して四球も視野に勝負し、後続の打者で3アウトを取った。今季初登板以来の2与四球だったものの、制球が定まらなかった当時とは内容に雲泥の差があった。

 「直球の質が変わり、開幕当初と比べるとかなり良くなかった。クイックに変えてから、自分のイメージ通りの球がいくようになった。自信が出てきた」

 開幕後に無走者の場面でもクイック投法に変更。体重移動にブレがなくなり、制球改善に役立った。「四球を出してはいけない場面を考えられれば、減らせる四球があると思う。(四球減には)技術も考え方も両方が大事になる」。オフ期間から掲げてきた四球減が実を結び始めてきたとはいえ、まだ開幕から1カ月。初志貫徹で、このまま走り抜ける。(河合 洋介)

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2022年4月27日のニュース