亜大 青山が4完投目で無傷6連勝 27日にも27度目V

[ 2022年4月27日 05:30 ]

東都大学野球第4週第1日   亜大2ー1日大 ( 2022年4月26日    神宮 )

<亜大・日大>8回、日大・星(左)に力投する亜大・青山(撮影・木村 揚輔)
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 1回戦3試合が行われた。勝ち点3で首位の亜大はエース青山美夏人(みなと)投手(4年)が1失点完投で無傷の6連勝をマークし、日大に2―1で競り勝った。同2で2位の青学大が国学院大に1―2で敗れたため、27日に亜大が勝ち、青学大が敗れれば、亜大の3季ぶり27度目の優勝が決まる。

 青山がギアを一段上げた。9回2死、代打・篠田を空振り三振に仕留めた109球目はこの日最速の146キロを計測。「体力的には余裕がありました。前半は真っすぐで押すのではなく、変化球でゴロを打たせてテンポよく投げられたので…」。序盤は140キロ前半にセーブし制球重視で切り抜け、味方の失策も絡み1点を失った8回は2死二、三塁で4番・中尾勇にオール直球勝負。4球目の144キロで二ゴロに片付けると、最終回は余力を振り絞った。これで今春は無傷のまま7戦6勝。4完投目となり防御率も1・36でリーグ2位につける。

 課題のスタミナを補うため、冬に投げ込み量を増やし体力強化に努めた。「走るだけじゃ体力は付かない。投げる体力を付けようと、3日投げて1日休む練習法に変えた」。3年までは2日連投するとばてていたが、200球投げても球威はそれほど落ちなくなった。成長著しい右腕に生田勉監督も「これだけ大きい体で、なかったのは体力だけ。それが自分で練習して体力を付けると、結果がついてくるから自信も付けてきた。あれこれ言うことはありません」と目を細めた。

 開幕前は青山が痛打されてオープン戦で連敗を喫し、1・2部入れ替え戦すら覚悟していたチームが頂点へ大きく前進。きょう27日にチームが勝ち、青学大が国学院大に敗れれば3季ぶりの優勝が決まる。「目の前の試合を勝つだけです」。名実ともにエースに成長した青山が力を込めた。(伊藤 幸男)

 ◇青山 美夏人(あおやま・みなと)2000年(平12)7月19日生まれ、神奈川県出身の21歳。中学時代は横須賀シニアでプレー。横浜隼人では甲子園出場なし。亜大では1年秋にリーグ戦デビュー、2年だった20年秋のリーグ戦で最優秀防御率を受賞。1メートル82、94キロ。右投げ右打ち。

 ≪亜大○&青学大●で決定≫27日に亜大が勝ち、青学大が敗れると亜大は20年秋以来、3季ぶり27度目の優勝が決定。亜大が勝利で勝ち点4としても、青学大が連勝で勝ち点3とした場合、優勝決定は最終週に持ち越しとなる。

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