オリックス・平野佳が史上7人目の日米通算200S!! 名球会へあと50Sも「先を見ずに一歩一歩」

[ 2022年4月27日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス3ー2日本ハム ( 2022年4月26日    東京D )

<日・オ>カメラマンのリクエストの応じてポーズをとる平野佳(撮影・西海健太郎)
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 3―2の延長10回、オリックスの守護神が仁王立ちだ。最後の打者・近藤を146キロ直球で二ゴロに仕留めた平野佳は、右拳をグッと握りしめた。今季7セーブ目。17年ソフトバンクのサファテ以来、史上7人目となる日米通算200セーブを達成した。

 「プロに入った最初は先発で抑えをやるとは思っていなかった。一戦一戦を必死に。自分のポジションを勝ち取るために、自分のために、家族のために、チームのために。そう思って、やってきただけなので、数字に、こだわりはないですね」

 NPB14年で192セーブ、メジャー3年で8セーブを積み上げた。くしくも10年7月28日、初セーブを記録した時と同じ日本ハム戦。母校・京産大の後輩で、この日、プロ初黒星を喫した北山の前で節目の数字に到達した。衰え知らずの強じんな肉体の原点に大学時代の恩師・勝村法彦前監督の言葉がある。

 「“姿勢が大事。歩く時など普段の姿勢が大事”だと。印象的なのは、線の上を真っすぐに歩くトレーニングを繰り返したこと。大学で学んだことが、プロになってからもプラスになっている。プロで、トレーナーさんに専門的なことも勉強させてもらったけど、大学時代があってこそ」

 19年阪神・藤川以来2人目で、パ・リーグでは初となるNPB通算200セーブ&150ホールド達成にも残り8セーブ、6ホールドに迫った。その先に名球会入会資格の通算250セーブも見えてくる。「どうなるか分からないですし、先を見ずに一歩一歩。少し前だけを見て。それの積み重ねだと思っているので」。どれだけ実績を積んでも変わらない。常に姿勢を正し、真っすぐに歩みを進める。(湯澤 涼)

 【データ】平野佳が今季7セーブ目。日本では通算192セーブ目だが、メジャー時代に8セーブを挙げており、日米通算200セーブになった。NPBでプロ初セーブを挙げた投手の通算200セーブ以上は岩瀬仁紀(中)の407セーブを筆頭に、外国人投手のサファテ(ソ)234セーブを含めて7人目。初セーブは10年7月28日の日本ハム戦。また、日本のみの区切りの記録では、あと8つの通算200セーブとともに、あと6つの通算150ホールドが今季中にも狙える。両方到達すれば、19年到達の藤川球児(神=243セーブ、163ホールド)以来2人目でパ・リーグ初の快挙となる。

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2022年4月27日のニュース